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2019年11月25日月曜日

記事

卵(配当)を生み続けるニワトリを、フライドチキンにするジレンマ

S&P500指数ETFのVOOをIPO上場日(2010年)の終値$109.66で買ったとしよう。
その場合の投資資金ベースでの昨年度の年配当利回りは、
$4.737÷$109.66≒4.31%
年間配当利回り4%なら、まずまずじゃない。
10年持てば、VOOも立派な高配当ETFに早変わり。
株価絶好調のころのアルトリア株の配当利回りまでに上昇したことになる。

約10年持ち続けて、評価額は$109.66から$285.65(’19年11月22日の株価)で、配当利回りは4.31%。

このニワトリ(ETF)をフライドチキン(売却)にしようと思う?
せっかく10年持ち続けて、配当利回り4%までに達したのに.....

年間配当$4.737なんてさ、投資利益の$175.99(=$285.65-$109.66)に比べたら微々たるもの。
年間配当$4.737を仮に10年間もらっても$47.37だから、投資利益の半分にも及ばない。
なんか配当目的で持ち続けるのが馬鹿らしく見えてくることも理解できる。

鶏肉目的で育てるなら、投資利益を目指す。
雌鶏の卵目的なら、配当を目指す。

フライドチキンで稼ぐのか、目玉焼きで稼ぐかの違いだな?
卵1個の値段よりも、鶏肉のほうがはるかに値段は高いし利益もあるからな。

なんか、訳の分らない文章になっちゃったけど、
鶏を飼う目的と株式投資って似ているようなと思ったから、書いてみた。
でも、日本食には親子丼ってあって、両方のいいところ取りしちゃうんだよな。

何書いてんだろうな、もうやめておこう。


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2019年9月20日金曜日

記事

長期投資で米国指数ETFが最強と信じるには、まだ歴史が浅すぎる。まだ26年だよ、推薦はわかるけど。

米国でETFが認可されたのは1993年。今年で26年経過したことになる。

26年で長期投資にはETFが最強というには、まだ実績履歴が不足している。
S&P500指数ETFのSPYが1993年、VOOは2010年。
S&P500株価指数が、過去平均利回り7-9%と見なされているのは、理論上のお話し。
ETFの実績ではない。
S&P500株価指数が制定されたころにETFはまだ存在していない。

この先、ETFが50年間運用されて、
いままで気が付かなかったデメリットが見つかるの可能性もある。
ETFへの投資が膨らみすぎて、ETF運用・株価指数に支障や歪みがないのかも気になる。

ETFは、従来の投資信託に比べれば運用コストや手数料が安く、いつでも売買できる。
そして、株価指数への投資に対して投資家へのハードルを下げてくれた。
買い手からみれば、S&P500指数の投資信託を購入するよりは、
ETFの購入のほうが理にかなっているの事実。

長期投資で、ETF、個別銘柄のどちらが有利かは投資家の考え一つ次第。

株価指数ETFの長期投資(例えば10年間)で、株価10倍を期待するのは無謀に見える。
レバレッジを効かせたETFなら、可能かもしれない。
個別銘柄投資で株価10倍の期待は、ETFよりは確率的に高いと思う。好景気なら。

結局は、リスクとリターンをどれだけ取るかによる。

アップル株やビザ株への投資は、企業への期待感が高まる。
将来、これらの企業が現在のGEのようになる可能性がないとは言い切れない。
逆に、現在のGEとて、再成長する可能もある。

ETF投資よりは、高リスクだとしても、その個別銘柄へのリスクを背負った分の
見返りがあれば個別銘柄は報われる。それが短期だろうが、長期だろうが構わない。

2019年8月29日木曜日

記事

パッシブ投資バブルの懸念_世紀の空売りヘビメタ投資家の記事から

ヘビメタ投資家のマイケル・バリー久々の登場。
日本語訳の記事は、これ英語の記事よりも簡略化されている。

ETFや指数ばかり買うもんだから、大型株のバブルが形成されてねーかと。

ラッセル2000を忘れてませんかと。
それに、中小規模の株なんか誰も見向きもしなくなった。

英語のオリジナル記事では、 GameStop Corp.、Tailored Brands Inc.と
韓国の企業Ezwelfare Co.、Autech Corp.、CJ Groupが挙げられていた。

いや、今韓国の企業に投資するって、思いもつかなった。
日本から韓国の株式市場にアクセスできるかは知らんけど。

これ、いい悪いじゃなくて、今韓国に投資するっていう発想自体が私にはなかった。
冷静にみれば、韓国のIT投資は結構すごい。LINEも確か親会社は韓国資本。

やっぱり、世紀の空売り投資家は考えることが違う。

それと日本からだと、
米国の中小株情報が極端に減るのもつらいし、
ラッセル2000の銘柄に関しての情報も少ない。
だから自然と、
日本からの米国株投資は
自然と大型株かパッシブ投資に偏重しちゃうんだと、
思い知らされた。

2019年8月24日土曜日

記事

相場に溺れる_ETFも米中貿易には勝てない

週末は荒れ相場に翻弄されて、正気を保てない人も多いはず。

別の見方をすれば、米国株式相場の長きにわたる上昇相場に不安を覚えた人は、
やっと一息ついたのかと思う面もある。

この長期10年の上昇期間に何があったのかと思う。
あきらかにETFブームあったよなと思う。

バフェット氏がS&P500のETFを勧めたものだから、
それが支えになって、S&P500に投資さえしてれば、
平均利回り7%確保みたいな夢のような、
話にまで広がってしまった感がないでもない。

あくまで、過去平均利回り7%であって、
今後の年間投資利回り7%を保証している訳ではない。

米中貿易問題がこじれにこじれて、
今後10年間のS&P500指数が下落し続ける可能性をも考慮する必要がある。
仮に、今後10年間、S&P500指数が20%下落したとしても、
1950年からのS&P500指数の平均利回りはプラスを維持するはず。

何を言いたいかと言うと、S&P500への投資は長期で見れば良い投資だが、
不幸にもリセッション時期に投資が重なった場合は、忍耐が必要ということ。

リセッションが終わり、次の好景気まで我慢すれば、
悪夢はやがて、大きな見返りをもたらすだろうが。

考えなければならないリスクは、
過去10年以上にわたり、S&P500に投資をした人はいい夢を見れたが、
これからの数年間は悪夢になる可能性がある。
でもこの悪夢は、貴方だけでなく、
これから投資する人、株式を持っている人に
等しく訪れるから、あまり恐れることもない。

特定企業の不祥事が起きるたびに、
個別銘柄の優勢性は落ち、
ETF最強を唱える人は多いが、
ETFとて、経済サイクルには勝てない。

2019年8月19日月曜日

記事

GEの不正疑惑報道から、分散投資の在り方を考える

GEの不正会計疑惑で、個別銘柄投資の弱点を突かれた感じ。
それでも、GEの不正疑惑はまだ疑惑だけで確定した訳じゃないから、
過去のワールドコム、エンロンと同じに扱ってはまずい。

貴方が運悪く、当時の人気に乗ってワールドコム、GE、エンロンに投資をしたのと、
20年前には不人気だったアップル、アマゾン、マイクロソフト株を持ち続けるのと、
の違いは何?と思う。

大した違いはないと思う。
多分、当時の時点で今のようになるとは誰も想像していない。

アップルを買わずに、サンマイクロシステムズを買っていたほうが賢いと、
思われていた時期もあった。
サンマイクロシステムズがアップルを買収する憶測が飛ぶぐらいだったから。

しかし、アップルは倒産の危機を耐え、サンマイクロシステムズはオラクルに買収された。

なら、当時から下記の銘柄すべてに投資しておけばいいんじゃない?

ワールドコム、GE、エンロン、アップル、アマゾン、マイクロソフト、サンマイクロシステムズ。

現在までに残ったのは、アップル、アマゾン、マイクロソフト、GEの4銘柄だけ。
しかし、これで残り4社分の損失を賄うことができる。
S&P500の投資利回りよりは利益が出ていると思うけどなぁ。

『GE株を持ってなくて良かった』ではなくて、
『アップル、マイクロソフト、アマゾンを売らずに持っておいて良かった』
と言えるのが分散長期投資の在り方と思う。
ちょっと出来過ぎの銘柄演出だが、こうでもしないと読んでくれないでしょう?

インデックス投資だと、銘柄への執着はない。
別になくてもいいんだけどね。
でもね、この執着とういか執念がハイリスク・ハイリターンの源と思ってる。
1銘柄だとあまりにもリスキーだから、銘柄は分散しておく。

でもね、自分の知りもしない銘柄が組み込まれているETFは、
正直引くし、組入銘柄数多すぎなんだよな。
1銘柄が株価2倍になっても恩恵少ないから。

2019年7月26日金曜日

記事

投資銘柄を自分で決められる自由_サラリーマンじゃ、そんな自由はない

『どのファンドもインデックス投資の長期リターンにはかなわない』
言い換えると、
『長期でリターンを望むなら、ファンドなんか買わずに指数ETFを買ってろ』になる。
『株価指数が評価基準として、投資の世界が回っていることの裏返し』
『株価指数を超えられない株式投資は平均以下の烙印』

これに対する反論は、

『別に株価指数並みのリターンを得られなくても、構わないよ、
 人生を快適に営む上で、必要な投資リターンが得られればそれで充分。
 株価指数と張り合って競争して投資している訳じゃないからね。
 銘柄選択で短期的に損しても、それは仕方がないし。
 銘柄を自分で決められる自由が欲しいんだ

今年は、S&P500のリターンに負けたとしても、
個人投資家にとって、それで何が問題ある?
ファンド運用者は、負けた理由の釈明に追われるかもしれないけど。

サラリーマンじゃ、自分で業務決定できる自由なんてほとんどない。
業務指示されるか、忖度するほうがはるかに多い。
合議制、上司、経営陣の一貫しない判断に振り回される。

数あるETFの中からETFを買うのも、貴方の自由だと言えば、そうなる。
その中には、あなた好みの銘柄も入っているだろうから。
その銘柄の選択は、ETFの運用者・運用方針であって、貴方ではない。

投資する銘柄を選んだ自己責任は、まさに自分の人生を自分に任すようで気持ちがいい。

ビザよりもマスタのほうが断然成長率が高いと判断すれば、
マスタだけにフォーカス投資できる。
指数ETFを買えば、ビザもマスタも含まれるポートフォリオになる。

2019年7月21日日曜日

記事

株式投資にチャレンジは向かない?

株式投資は、リスクを最小限に留めようとすれば、インデックスETF投資にいきつく。

インデックスETF投資なら、連動する株価指数に応じて株価が上下するので、
銘柄選択リスクをほとんど負わない。厳密には、銘柄数の選択リスクはある。
ダウ工業平均なら30銘柄、S&P500なら500銘柄。

銘柄選択リスクを負わないというのは、非常に都合が良い。

なぜなら、ダウ工業平均指数が上昇しないのだから、
DIA株価は上昇しないと言い訳ができる。S&P500指数も同様。

インデックス投資ETFは、維持コストが安く(信託報酬はただではない)、
売買は株式市場でいつもで実施可能。

しかし、投資信託であることは確か。
あなたが買ったETFは、『自分の投資先』をETFに信託してある。
貴方には個別銘柄選択の自由がない。

自営業と会社員に似ている。

自営業は自分で経営する。失敗すれば、負債を背負う覚悟も必要。
株式投資なら自分でリスクを背負って、自分で銘柄を選ぶようなもので、
個別銘柄投資に似ている。

会社員は、労働対価分の給与を得る。
1会社員が取るリスクは会社規模で見れば非常に小さい。
むしろ、事業リスクを一人の社員が取ることはないし、
決断事項は、合議制か経営者の鶴の一声で決まる。
責任は非常にあいまいな分、個人がリスクをとる負担も小さい。
給与がゼロになることも、免職でもなければ、ほとんどない。
インデックス投資のETFを買っているような気分になる。

インデックス投資ETFって、良くも悪くもサラリーマンみたいなものだな、と思う。

2019年7月18日木曜日

記事

ETF至上主義者は、上昇した銘柄がETFにあると誇らしげ、下落した銘柄は隠したがる

S&P500のインデックス投資至上主義が蔓延していて、
個別銘柄投資(特にディフェンシブ)は風前の灯だけど、
S&P500 ETFにはがっつり、今の不人気株・低迷株も入っているからね。

www.zacks.comサイトだと、SPYが保有してい株式数は以下の通り。
500銘柄中の時価総額0.5%は、相対的に小さくない。

MO:20,958,710株 (時価総額割合0.37%)
PM:17,428,436株(0.51%)
GE:97,692,790株(0.35%)
IBM:9,915,467株(0.50%)

VTIが保有している株式数は以下の通り。

MO:51,467,341株 (0.33%)
PM:42,751,515株(0.43%)
GE:235,150,397株(0.29%)
IBM:24,963,438株(0.42%)
一部の人には毛嫌いされている、JNJ、PGもあるよ。
PG:68,871,286株(0.93%)
J&J:73,220,398株(1.27%)

ETF主義者は、特定銘柄の株価が低迷すると「××株」呼ばわりするけど、
自分が購入したETFに、その「××」が入っているかどうか確認したほうがいいと思うよ。

上がった株がETFに存在していると誇らしげに語るし、
低迷している銘柄があると、存在していることは語らずに、
個別銘柄投資をしている人を非難するだけだから。

いまのように各種株価指数(S&P500など)が更新し続けて、
ビザ・マスタ・マイクロソフトのような大型株が最強株と言われているときは結構危ない。はじけると規模もデカいからね。

とくに、
「ビザ株はこれから買っても間に合いますか?」
※何に間に合うのかよくわからない時点で、ピンボケな質問
「ビザ株買おうか迷っています?マスタのほうがいいですか」
※迷うぐらいなら、買わないほうがいいよ。

のような質問が増えるということは、まさにレミングス。
株式市場の繰り返し訪れる、いつもの光景。

ETF株も買って、そのうちの個別銘柄にも投資する人いるけど、
個人的には、それって分散しすぎだろうとも思う。
でも、否定はしないよ、人それぞれだから。

ただし、個別銘柄投資ができない銘柄(ネスレとか、アフリカ市場の銘柄)のETFとか、
株式に関連しない債券ETFなら理解できる。
記事

指数ETFのマーケット・メイカーって何?

株価は、買い注文が少なくなれば、売りが優勢となって、
株価は下落方向に推移しやすくなるのは、何となくわかる。

指数ETFの株価は、売り注文が多くて、買い注文が少なくても、
株価指数が上昇していれば、指数ETFの株価は上昇する。
株価指数に連動するだから上昇しないと指数ETFの意味がない。

売り注文の圧力が多いからといって、指数を下げるわけにはいかないだろう。
DIAの売り注文殺到でダウ平均指数が急落はあり得ない。
ダウ平均指数が急落で、DIAの売り注文殺到はわかる。

この件をググルと、マーケット・メイク制度が出てくる。
買い注文よりも、売り注文が多い場合は、
買い注文の不足分をマーケットメイク制度が補うらしい。

でもこれがよくわからない。これが経費率になるのか?
投資信託だと1日1回きりの金額が表示されるが、ETF株価はリアルタイム。

指数連動ETFがなぜ、リアルタイムで指数に連動できているのか、
本当に理解できている人いる?

2019年7月13日土曜日

記事

株価指数への投資偏重ブームで、指数未採用銘柄は割を食う_かつての投資信託ブームを懐かしむ

S&P500、ダウ銘柄以外は、もう株式銘柄じゃないのかい?
みんなが、米国株の株価指数に連動するETFばかり買うもんだから、
株価指数から除外された銘柄は、急落するし、
株価指数に採用されない銘柄は、業績が良くても、
いつまでたっても株価が上昇しないんだ。

それとは反対に、IPOの時価総額が大きければ、
すぐにでも株価指数に採用されて、
様々な運用ファンドが買いを入れてくれるから、
すごく助かるんだよね。
運用ファンド様様だよ。

株価指数に連動するETFの人気が急上昇して、
指数構成の銘柄保有割合調整のために、
株式銘柄が買われたり、売られたりするみたいだよ。
そして、保有割合調整のために十分その銘柄が買えない事態に、
他社のETFを購入する事態にまで発展したら、
それは過去の投資信託ブームの二の舞だね。

過去に、中国株へ投資する投資信託がブームになり、
設定される投信信託数が多すぎて、外国人が買える中国株数が不足し、
投資信託が別の似たような投資信託を買っているとの
ジョークまで出ていたからね。

ETFのブームも、そこまで人気がでたらどうなるかね。
ETFを買うことが目的になって、
「なんかの預金の類だと思っていたのに、株式投資とは知らなかった」
って言う人が出てきたら、ETFブームの終わりだね。

2019年7月9日火曜日

記事

アルトリア_ESGテーマのETF投資との比較

ESGテーマのETF(SUSA)が設定された2005年1月からの株価上昇率を
S&P500のETF(SPY)とアルトリア(MO)とで比較した株価上昇率チャート。
※ 株価はYahoo!Financeの配当額も含めたadjusted close値を使用。



2008年度にアルトリアは、フィリップモリスインターナショナルのスピンオフを
行っているため、大きな下落率となっている。
しかし、そのハンディさえも、乗り越えての圧倒的な上昇率。あっぱれ。

2005年から始まったESGテーマのETFも、S&P500の連動ETF SPYに敵わない。
そもそもESGの投資テーマによる銘柄選択は、結構難しいと個人的に思う。
ESGはテーマが、大きすぎる。
公害などの自然環境だけに特化したETFならわかるけど、
労働環境や人権やガバナンスも関わると、そんな会社の内部まで把握できるわけない。
企業のホームページ上は、笑顔の従業員で一杯の社風でしょ、どこも。

参考までに、アルトリア株が機関投資家から敬遠されているかを調べてみた。
敬遠されていれば、機関投資家の保有率はESG銘柄よりも少ないと仮定して。

アルトリア株の機関投資家の保有割合は64.52%。1,825の機関投資家が保有。
ESG銘柄の代表銘柄は、「iシェアーズ MSCI 米国 ESG セレクト ETF」の上位10銘柄。

  • マイクロソフト:73.11%
  • エコラボ:76.00%
  • アップル:59.64%
  • アクセンチュア:74.15%
  • アルファベット:79.12%
  • 3M:67.63%
  • ブラックロック:85.10%
  • セールスフォース:82.42%
  • マーシュ・アンド・マクレナン:86.02%
  • ノーザントラスト:76.59%

上記10銘柄の平均保有割合:75.97%
「ESGの上位銘柄と比べれて、機関投資家の保有割合が少ない」と言えば、
アルトリアはそうかもしれない。

※ 保有割合、機関投資家数はNadaq.com(13F資料)の数字を抜粋。

2019年7月6日土曜日

記事

株式投資をするのに誰かと争ってどうする。

株式投資のバリエーションは、本当に様々。

日本株、米国株、中国株、西欧株、ロシア株...
バリュー株、グロース株、ディフェンシブ株、...
インデックス投資、配当再投資、積立投資、フォーカス投資、...

名の知れた投資家シーゲル、バフェット、テンプルトン、ガベリ、モビアス、
フィッシャー、リンチ、ネフたちは、自分の得意な投資方法で成功している。

S&P500インデックスの投資利回りに、ある年度、負けたとしても個人的には構わない。
個人の株式投資は、その点を考慮しなくても良いのが利点。
他人や他社のETF、投資信託のポートフォリオリオを参考にすることはあっても、
非難したところで全く利益を生まないので、どーでもいい。

私がどこかのファンド運用会社の雇われ会社員で、ファンドを任されているなら、
ライバル会社や社内競争を意識せずにはいられないから、競争をする羽目になる。
その競争の結果、株式売買を繰り返すような結果になるかもしれない。
四半期、半期、年度毎に投資成績が評価され、それが給与・ボーナスに直結するから。

個人の株式投資は、長期でものを見れる点。
これは株式投資を職業としている人には、なかなか難しい点。

そもそも、個人の株式投資は、自分の財産を築くもので、
誰かよりも多くのお金を稼ぐためには、していないはずだよね。
誰かよりも稼げなかった年度があるからといって、
その人の投資手法が優れているわけではないでしょう。
この「誰かよりもお金を稼ぐ」に惑わされないこと。
そんな必要もないし、『ゆっくりお金持ちになる』のも選択肢。

毎年の生活に充てる現金が欲しいのであれば、高配当株でも問題ない。
それは、投資する人の生活スタイルだから。配当を再投資する必要だってない。
最強と言われている配当再投資をしなくても、上記の著名な投資家は、成功している。

銘柄選択でも、日本株オワコンといっても、
世界に通用するグローバルな日本企業は存在する。
ボーイングの旅客機製造に日本の技術がどれだけ必要かと思う。

しかし、経営に関する貪欲さでいえば米国企業に敵う者はないと、
個人的には感じているから、米国企業メインに投資する。

ナイキやアップルを20年間持ち続けている投資家の話は聞きたいが、
10年もの間、一つの銘柄を持ち続けられない人の話は聞きたくないし、
その人に投資利益額で負けても、どーでもいい。
俺の資産額でもないし、他人の成果だし、それで何かが劣っている訳でもない。

もっと言えば、無配株で株価の変動の激しいテスラ株を勧める人はいないが、
財務状況を一切無視して、電気自動車の未来に賭けるならテスラ株だってあり。
これだって、株式投資の個人の醍醐味。
機関投資家だと、テスラ株を買うのにどれだけの企画書を書かなければならないか、
と思うだけで株購入辞めたくなる。

2019年6月16日日曜日

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リーマンショックで減配するインデックス型ETFと増配する配当貴族

6つのインデックス型ETFと配当貴族の年間配当金推移を2002年からグラフにした。
ETFは細線、配当貴族の3銘柄は太線破線にしてある。
SPY、VOO、IVV:S&P500 DIA:ダウ工業平均 VYM:米国高配当 VIG:米国増配当
JNJ、3M、KO:配当貴族銘柄

2009年のリーマンショック時の推移に注目。上記のETFは減配。


わかりやすく、増配率でみよう。
2009年の前年比の年間配当の増配率列(背景水色)を見てほしい。
VIGの米国増配株式のETFでさえ、減配している。それに比べて、JNJ、3M、KOは増配。

年度 SPY VOO IVV DIA VYM VIG JNJ 3M KO
2002








2003 8.67%
36.55% 10.57%

16.35% 6.45% 10.00%
2004 34.97%
3.85% 5.97%

18.38% 9.09% 13.64%
2005 -2.27%
2.04% 10.05%

16.44% 11.11% 12.00%
2006 13.95%
10.58% 12.87%

14.12% 15.00% 10.71%
2007 10.20%
17.70% 8.64%

11.34% 4.35% 9.68%
2008 0.74%
-4.69% 6.61% 6.34% 17.53% 10.80% 4.17% 11.76%
2009 -19.85%
-18.86% -4.33% -19.06% -4.58% 7.52% 2.00% 7.89%
2010 4.13%
3.47% -1.46% -6.59% 7.05% 9.33% 2.94% 7.32%
2011 13.66%
16.51% 7.37% 21.63% 11.83% 6.64% 4.76% 6.82%
2012 20.16% 19.56% 15.17% 11.41% 20.05% 20.31% 6.67% 7.27% 8.51%
2013 8.06% 9.59% 11.54% 3.73% 9.79% -1.56% 7.92% 7.63% 9.80%
2014 14.63% 12.29% 13.09% 4.70% 9.09% 14.19% 6.56% 34.65% 8.93%
2015 9.64% 12.64% 17.67% 13.00% 12.63% 14.76% 6.88% 19.88% 8.20%
2016 7.84% 5.27% 1.61% 9.83% 2.65% 0.38% 6.78% 8.29% 6.06%
2017 5.73% 5.56% 4.04% 9.27% 8.84% 5.09% 5.40% 5.86% 5.71%
2018 6.25% 8.45% 11.11% 7.12% 10.33% 6.20% 6.63% 15.74% 5.41%


上記表をグラフにすると、配当貴族銘柄の年間増配率はプラス圏にいる。



どちらが配当生活に有利だろうか。

ETFは銘柄分散されているおかげで、減配リスクが小さいと思っていたが、
そうでもなかった。
それに前年比増配率のボラ(変動幅)も、ETFだからといって個別銘柄と比較して小さいわけではない。

ETFが投資のベストではないことをわからせてくれる。



2019年6月9日日曜日

記事

日本人がS&P500-ETFに投資するリスク_円ベースで1971年から検証

バフェット氏が妻に「資金の90%をS&P500に投資せよ」という言葉を残している。
これを鵜呑みにして日本の米株投資でもS&P500のETFが推奨する言及が目立つ。
これを検証してみる。

日本から米株投資するには、米ドルの為替リスクを忘れている。
米国人は、S&P500の上昇をそのまま享受できるが、日本であれば為替要因が付加される。

1971年からのドル、円でのS&P500株価チャートを見ると、何ら問題がないように思える。
しかし、1971年からの上昇率でみると、


歴然の差となって、現れます。
これは、1971年当時の為替358円/ドルが、今108円/ドルと強烈な円高になっているため、
ドルベースでのS&P500が約30倍の上昇でも、円ベースでは9倍としょぼいことになる。


1971-2019年間の上昇率
S&P500(ドル) 29.97倍
円/ドル(月間平均) 0.30倍
S&P500(円) 9.06倍




バッフェット氏は、日本人の投資家には「資金の90%をS&P500に投資せよ」とは
一言も言っていないからね。

過去約48年の投資期間で、円ベースで約9倍の金融商品が良い投資先か?


グラフの参照データは下記。
株価データ元:Yahoo!Finance
年月 S&P500(ドル) 円/ドル(月間平均) S&P500(円) S&P500(ドル)上昇率 S&P500(円)上昇率
1971-01-01 $95.880 ¥358.023 ¥34,327 0.00% 0.00%
1971-02-01 $96.750 ¥357.540 ¥34,592 0.91% 0.77%
1971-03-01 $100.310 ¥357.517 ¥35,863 4.62% 4.47%
1971-04-01 $103.950 ¥357.498 ¥37,162 8.42% 8.26%
1971-05-01 $99.630 ¥357.407 ¥35,608 3.91% 3.73%
1971-06-01 $98.700 ¥357.411 ¥35,276 2.94% 2.77%
....
2019-03-01 $2,834.400 ¥111.159 ¥315,069 2856.20% 817.84%
2019-04-01 $2,945.830 ¥111.645 ¥328,887 2972.41% 858.09%
2019-05-01 $2,752.060 ¥109.969 ¥302,641 2770.32% 781.64%
2019-06-01 $2,873.340 ¥108.204 ¥310,907 2896.81% 805.71%

2019年6月2日日曜日

記事

増配株ETF(VIG)の増配推移をDIA、SPYと比較_VIGではVisaが上位2位の保有銘柄

増配に着目したETFがないと嘆いていたら、VIGがあった。
大型株の中でも前年比増配の実績を持つ銘柄に重点を置いているETFで、
• 10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成
• 増配の可能性が低い銘柄は除外
ただし、増配率については触れていないので、高増配かはわからない。

VIG:バンガード®・米国増配株式ETF(四半期配当)
DIA:SPDR® ダウ工業株平均 ETF (毎月配当)
SPY:SPDR® S&P 500® ETF(四半期配当)

の年間配当金と増配率の推移を表にまとめた。

過去11年間の増配率平均値はVIGが8.29%でDIA、SPYに圧勝。
増配株を集めているのだから、その通りになった。
難点は、DIA・SPYの年間増配率と比較するとボラがちょっと大きい点、
2013年と2016年の増配率(薄赤背景)が寂しすぎる。


Vanguard Dividend
Appreciation Index Fund
ETF Shares(VIG)
SPDR Dow Jones
Industrial Average ETF
(DIA)
SPDR S&P 500 ETF (SPY)

年間配当 増配率 年間配当 増配率 年間配当 増配率
2007 $0.8730
$2.7530
$2.7010
2008 $1.0260 17.53% $2.9350 6.61% $2.7210 0.74%
2009 $0.9790 -4.58% $2.8080 -4.33% $2.1770 -19.99%
2010 $1.0480 7.05% $2.7670 -1.46% $2.2660 4.09%
2011 $1.1720 11.83% $2.9710 7.37% $2.5760 13.68%
2012 $1.4100 20.31% $3.3100 11.41% $3.1030 20.46%
2013 $1.3880 -1.56% $3.4334 3.73% $3.3512 8.00%
2014 $1.5850 14.19% $3.5948 4.70% $3.8354 14.45%
2015 $1.8190 14.76% $4.0621 13.00% $4.2059 9.66%
2016 $1.8260 0.38% $4.4613 9.83% $4.5390 7.92%
2017 $1.9190 5.09% $4.8750 9.27% $4.8020 5.79%
2018 $2.0380 6.20% $5.2220 7.12% $5.1010 6.23%
平均
8.29%
6.11%
6.46%
中央値 7.05% 7.12% 7.92%

参考までに、Visa、HOME DEPOT、J&Jも検証してみた。
これを見ると、ETFよりも個別銘柄に投資したくなる。


Visa HOME DEPOT Johnson&Johnson

年間配当 増配率 年間配当 増配率 年間配当 増配率
2007

$0.9000
$1.6200
2008

$0.9000 0.00% $1.7950 10.80%
2009 $0.4400
$0.9000 0.00% $1.9300 7.52%
2010 $0.5250 19.32% $0.9450 5.00% $2.1100 9.33%
2011 $0.6700 27.62% $1.0400 10.05% $2.2500 6.64%
2012 $0.9900 47.76% $1.1600 11.54% $2.4000 6.67%
2013 $1.3900 40.40% $1.5600 34.48% $2.5900 7.92%
2014 $1.6800 20.86% $1.8800 20.51% $2.7600 6.56%
2015 $2.0000 19.05% $2.3600 25.53% $2.9500 6.88%
2016 $2.3400 17.00% $2.7600 16.95% $3.1500 6.78%
2017 $2.7600 17.95% $3.5600 28.99% $3.3200 5.40%
2018 $3.5200 27.54% $4.1200 15.73% $3.5400 6.63%
平均
26.39%
15.34%
7.37%
中央値 20.86% 15.73% 6.78%

※ VIGの保有銘柄を確認すると、トップ銘柄は、Microsoft。
 そして、2018年に上位10になかったVisaが2019年4月現在には上位2位に出現。
 理由は私の推測だが、VIGの組込銘柄条件である
   10年以上連続して増配の実績をクリアしたから
 と思っている。