社会に出て、給与を貰える立場になって気が付いたこと。
バイトでも感じたことはあったが。
こつこつ地味に仕事をこなしても、なかなか評価されない境遇に合うことはよくある。
特に技術職の社員なら。
会社という組織のなかで、昇給や昇進にありつけるのは、現場仕事をこなす人ではなく、
どちらかというと、業務をまとめ上げる人のように思う。
リーダーシップをとれるような人だが、特に技術・業務内容に精通しているわけでも
ないし、特段仕事が速いわけでもない。
ただ、いつのまにか、そのリーダー格が仕事をしたことになって、昇進している。
特徴と言えば、上司に対する報告が手際よく、同僚・部下の仕事をまるで
自分でまとめあげたように話すので、上司もそのリーダーを信用するのだろう。
全体を見渡して、業務や部下育成の運営管理を任せられる人物と感じるだろう。
他の社員は自分だけの業務だけに専念して、周りを見渡していないように
上司は感じているのかもしれない。本当は、そうではないのだが。
集団となると、ピラミッド型の組織体系になることは大方出来上がっている。
そして、頂点を目指そうと、社内競争を始める。
相対評価が組織を活性化すると信じ込んでいる。
相対評価は、誰かと比較されての評価だから、異質な社員を排除してゆく。
異質なものの考え方が会社を活性化するとは思っていないらしい、
あれ、でもダイバーシティって一時期流行していたけど、どうなったって感じ。
米国株式投資で財をなそうと考える人は、どうだろうか?
組織の中では異質だろうか?多分、異質だろうと思う。
会社では株式投資をするぐらいなら、会社が提供する企業型確定拠出年金にしておけと。
いやそれでは、ビザやマイクロソフトに直接投資できない不満が溜まる。
会社が提供する投資信託では手数料は高いわと『ろくな商品がない』と嘆くことになる。
その不満は会社にすれば、異質な存在に映る。
投資で資産を築くのは、自分で考え、自分で判断する、その結果は全て自分に跳ね返る。
誰かの業務評価を得る必要もないし、面談もない、リーダー資質も問われない。
会社なら、あいつの給料は、俺が稼いでいるようなものだと、嫌味を言う社員も
いるだろうが。株式投資では無縁。
米国株投資が頼りになる根拠は、米国株指数が長期では右肩上がりを続けていること。
言い換えると、米国を中心に世界の経済が回っている(怒られそうな表現だが)、
基軸通貨が米ドルである限り、そう信じている。
『こつこつ』米国株式投資の積立をして財を成した無名の人はいる。
今では有名だが、ロナルド・リード氏のような人。
貯めた株式資産を使わずに、人生を終えたからと言って、不幸ではない。
おそらく、それが楽しみだったのだと推測する。
不幸というなら、バフェット氏は世界一の不幸となる。
楽しんで仕事ができる境遇の人が世の中どれだけいる?