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2019年9月17日火曜日

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老後の心配をすると老けるぞ、だから今の心配をすべき

昔、保険屋のおばさんから『老後の心配をする時点で老人です』と言われた。
20代の新入社員が、これから40年先の心配をする時点で、60歳ということ。

定年退職するまでに、公的年金がいくらで、企業年金、退職金、預金を合わせると、
再雇用、再就職、それとも無職年金生活可能かを想像する。

いや、ちょと待てよ。
今、働いている時点で、『働けなくなったときに備えて』株式投資しているなら、
働けなくなっても生活していける今の不安を解消するほうが先だ。
株式投資は『老後に備えてするもの』から『今の収入軽減リスクに備えてするもの』
に発想を転換すれば、老人呼ばわりされることはない。

大方の人間は、数十年先の心配をしたところで、将来何が起きることは想像できないし、
想定通りにもいかないのだから、今を楽しもうとなる。

群集心理に似ている。
誰もが同じ境遇にあるのだから、みんなと同じ行動をとろうと。
抜け駆けをして、失敗をするほうが愚かに見える。
決して勇敢ではない。

しかし、心配をしないことで、将来のことが解消されるわけではない。

株式投資は長期投資が有利と通説になっているが、正確には継続することが重要。
株式投資は、現在進行形で物事が運ぶ。

ゼロクーポン債のように数十年後に満期がくるようなものではない。
株式は、投資した時点で損益が発生するし、有配当なら年に数回配当が支給される。
企業は、継続企業である限り、富の分配(配当)が期待される。

老後の心配であれこれ考えこむなら、
数年先、給与が昇給しない前提でそれを補う意味で株式投資を考えてみる。
それをさらに数年先と置き換えて、株式投資を継続してゆく。

若いころは、経験を積む上でも小さく投資してゆく。
巷で言われる、株式投資がギャンブルというなら、小さい額でそれを経験する。
退職金で多額のお金を一気に株式投資するよりは、はるかに健全な方法である。

2019年9月3日火曜日

記事

株式には原則『満期』がない。増配株式資産を取り崩さなくても済む。

私が株式投資でメリットを感じるのは、満期が来ないこと。
もちろん、倒産すれば満期どころの話ではないが、
上場廃止にでもならなければ持ち続けることができる。

米国には、配当貴族という、どこが貴族かはわからんが、増配し続ける銘柄がある。
株価を無視すれば、おおよそ毎年利払いが勝手に増える小槌の債券みたいなものだ。
反論の声が聞こえてきそうだが、「株価を無視すれば」だからね。

配当貴族銘柄で最長はDoverの増配年数63年。
米国債で満期の最大が30年だから、増配年数のほうが長い。
30年前の非常に高金利の米国債券が買えたとしても、30年でお終いである。

株式は、満期がないから、ずーーーーっと持っていられる。
これに最近気が付いた。

定期預金でも、国債でも、満期は面倒臭い。

・満期毎に他の有利な金融商品に預け替えしないといけない作業
・忘れて、自動継続されてしまうリスク

その点、株式は、いい。
30年後に一度株式を売って、再度買い直してください、とはならない。
金の現物資産も満期はないけど、配当がないからな。




2019年8月20日火曜日

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かつて元本割れしたことがない金融商品セールスに惑わされない

全ての金融商品で、元本割れが生じる可能性は絶対にある。
元本保証している企業、国(政府)が、
『すみませんが、元本を満額払えません』と言われれば、
それでアウト。

元本割れしないのは、企業または国が保証しているのであって、
その保証元が消滅すれば、元本保証も消滅する。

国債も一見元本割れしないように見えるが、
絶対に元本割れしないわけではない。
元本保証を国(政府)がしているだけである。

日本がアルゼンチンのようになるわけがないと思っているかもしれないが、
アルゼンチンとて、かつては先進国扱いされていた時期があった。
アルゼンチン国民は、自分の通貨よりも米ドルを好むかもしれない。
自国通貨のインフレが凄いので、自国通貨をただ持っていると
実質毎年目減りするから。
通貨を持っているだけなら元本は保証されてるが、インフレのお陰で、
価値はただ下がり。

金融機関のセールスであれば、
『人気商品です。
 みんなが買っています。
 元本保証ではないですが、かつて元本割れしたことはありません』
というのはよく聞くフレーズ。
インフレを想定すれば、元本保証したところで目減りするだけと気づく。

また、『元本保証』の内容にも注意が必要だ。
投資先国通貨での元本保証をうたっているところもあるから。

元本保証よりは、強い通貨先の金融商品のほうが個人的には心強いと思っている。
強い通貨に『円』が含まれているかどうかはあなたの考え方次第。

ただし、投資に『絶対』がないことだけは確か。

2019年6月17日月曜日

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過去10年ならSP500は利回り約10%_過去平均は約7%

S&P500の株価推移と、元本$17.05(S&P500の'50/01の株価)債券月複利0.61797%の比較。
S&P500は’98年以降イケイケだったのが、’09年で想定利回りの半値近くまで下落。
株は長期的には右肩上がりだが、利回りで語られると赤線を想定しまう錯覚の恐れ。
※'50年に月複利0.61797%の債券が存在していたかは、知らない。あくまで架空の債券想定。


複利の債券のように緩やか(=曲線のよう)には上昇しない

'50年からの比較は現実感がないので、直近の10年間で検証し直すと、
S&P500の月利回りは0.95823%(年だと10.8%!!)までに上昇する。

RRI(10,1030.71,2886.98)≒10.84%

年10%の複利って、恐怖を感じる。いつまでも続くかという不安。

その利率で株価推移と比較(’10年6月末の$1,030.71から複利計算)すると、
過去10年間はS&P500株価が常に高い。青線が赤線を下回ったのは月末比較で8回しかない。

最大の乖離は、最近の'18年12月で、S&P500は$2,506.85、利回り想定だと$2,726.42。
乖離差は-$219.57の差がついた。25万と27万円の差益2万だとわかりやすいかも。


株価は常に千鳥足なので、債券のような安定した動きを見せない。
そして、株価が好調な時でも、数週間・数日で、債券想定よりも8%の下落をする。

2019年6月4日火曜日

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増配は金融商品のなかでも株式の絶対的な長所

配当を好む投資家は、投資元本での配当利回りが、高ければ高いほど配当額が
増えるため、投資元本の増加を意味する株価上昇は、ちょっと厄介ではある。

株を購入した価格よりも株価が上昇している(=キャピタルゲインがプラス)
にもかかわらず、それを喜べないとしたら、偏屈な人間と思われるかもしれない。

配当を期待している投資家にとって、株を購入した時点の配当額がすこぶる
安定していれば、まずは一安心である。
購入以降、その銘柄に望むことは増配か、更には買い増しである。
買い増ししないのならば、株価上昇を望んでも構わないが.....

株式の配当が債権の配当と異なるのは、増配という期待要素がついている点。
債権には増配が存在しない(少なくとも私はその経験がない)。
国債・社債を買った時点で、将来支払われる利率は限定される。
もちろん、発行済みの債券価格は、市場で取引価格が変動するため、
(株価ほどの変動ではないにせよ)それにつられて、配当利回りも変動する。
ただし、配当金(利払金)額が変動する訳ではない。

増配できるということは、通常、「増配できるだけの業績成長」があったことを
意味するのだから、株価が成長しないのは、おおよそ負の側面(増配に無理があり、
いずれ減配・無配するリスクが大きい)を考えたほうが良い。

増配銘柄のビザ、ナイキは、増配・株価ともに上昇しているため、常に低配当率である。
その為、高・中配当率を基準にしている投資家は、いつまでたっても買える機会はない

その反面、増配基調だが株価が不調のIBM、アルトリアは、今では4%以上の高配当銘柄
になっている。投資元本の減少(株価下落)を気にしなければ、配当の満足度は高い

増配・株価伸長と増配・株価不調の銘柄のどっちを選ぶかの議論よりも、
増配基調が確かな銘柄を確信しているのであれば、
それは債権よりも株式の長所を知らずのうちに理解していることの裏返し。

もちろん、減配・無配は株式にはつきものだが、債権もデフォルト(債務不履行)が
あるので、どちらも短所は似たり寄ったりである。

やはり、増配当は素直にうれしい。