昔、保険屋のおばさんから『老後の心配をする時点で老人です』と言われた。
20代の新入社員が、これから40年先の心配をする時点で、60歳ということ。
定年退職するまでに、公的年金がいくらで、企業年金、退職金、預金を合わせると、
再雇用、再就職、それとも無職年金生活可能かを想像する。
いや、ちょと待てよ。
今、働いている時点で、『働けなくなったときに備えて』株式投資しているなら、
働けなくなっても生活していける今の不安を解消するほうが先だ。
株式投資は『老後に備えてするもの』から『今の収入軽減リスクに備えてするもの』
に発想を転換すれば、老人呼ばわりされることはない。
大方の人間は、数十年先の心配をしたところで、将来何が起きることは想像できないし、
想定通りにもいかないのだから、今を楽しもうとなる。
群集心理に似ている。
誰もが同じ境遇にあるのだから、みんなと同じ行動をとろうと。
抜け駆けをして、失敗をするほうが愚かに見える。
決して勇敢ではない。
しかし、心配をしないことで、将来のことが解消されるわけではない。
株式投資は長期投資が有利と通説になっているが、正確には継続することが重要。
株式投資は、現在進行形で物事が運ぶ。
ゼロクーポン債のように数十年後に満期がくるようなものではない。
株式は、投資した時点で損益が発生するし、有配当なら年に数回配当が支給される。
企業は、継続企業である限り、富の分配(配当)が期待される。
老後の心配であれこれ考えこむなら、
数年先、給与が昇給しない前提でそれを補う意味で株式投資を考えてみる。
それをさらに数年先と置き換えて、株式投資を継続してゆく。
若いころは、経験を積む上でも小さく投資してゆく。
巷で言われる、株式投資がギャンブルというなら、小さい額でそれを経験する。
退職金で多額のお金を一気に株式投資するよりは、はるかに健全な方法である。
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