企業の価値は、毎年、利益を生んでこそ価値がある。
いくら現金を積んでようが、それは過去の資産であって、
利益を生み続けないと株価は上昇しない。と感じている。
逆に、キャッシュリッチで業績が低迷していると、買収される可能性がある。
買収先の現金で、買収額は安上がりになる可能性もある。
小が大を飲み込む買収劇が起きる。
アルトリアは、タバコの販売数量が減少しているとは言え、
確実にタバコは売れている。経営の目途が立ちやすい。
タバコとiPhone製品の売上計画のどちらが予測を立てやすい?
おそらく、タバコだし、サプライチェーンもタバコのほうがシンプル。
だから、アルトリアは余計な現金をたくさん持たずに、稼いだ利益を
そのまま配当、自社株に回す。運転資金は借りればいいという考え。
アップルは用意したiPhone製品が売れないと、在庫リスクを抱える。
iPhone製品の販売予測はタバコに比べれば、はるかに困難だし面倒。
嗜好常習品と流行ガジェット製品の違いでもある。
だから、アップルはもしものために、現金を抱えておく。
それでも、『もしも』のためにしては現金(短期証券を含む)が多額になりすぎたので、
自社株資金に充てるようになった。配当よりもね。
アップルがキャッシュリッチであっても、毎年魅力的な製品を提供し続けないと、
過去のキャッシュの行き所は、買収元の資金源、決算の赤字補填に利用されることになる。
株式投資も似たようなものだ。
株式投資で成功して、全てを一旦現金化すると、その現金は利益(損)を生まなくなる。
インカムもキャピタルも生まない。その現金を取り崩すだけになる。
老後は『資産の取崩し』か『再就職』かの2者択一ではなく、
資本収入の3つめの選択ができるように準備をしておくべき。
老後を迎える前に資産形成をしておき、老後もそれを継続できればさらに素敵だ。
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