積立再配当投資に向くダウ銘柄候補を考えてみた。
前の記事の配当利回りと増配率のプロット図にて、4つに橙線に区分した。
更に左下が銘柄数が多くプロットされているので、
その枠内をさらに4つに黄色線で区分した。
そして、赤プロットされている銘柄は、
某外国株ブログで公開されているポートフォリオの10銘柄。
そう、橙枠にせよ、黄色枠にせよ、左上の枠内から銘柄が抽出されている。
再配当投資に向く銘柄は、増配率の高さよりも、配当利回りの高さを
優先すべきことがわかる。
低配当だと、配当額が小さすぎて、再配当のデメリットのほうが大きくなる。
同じ配当率レベル(2~4%なら)のKO、PG、JNJ、MCD、WMTよりは、
増配成長率の高いBA、HD、CSCOを選ぶべきでは?
と思うかもしれない。
結果論としては、BA、HD、CSCOのほうが、過去9年間の増配率は良かった。
ただ、事業の性格から、
ディフェンシブの性格を強く持つ飲料、食品小売り、ヘルスケア製品のほうが、
飛行機製造、インターネット接続機器のビジネスよりも、
事業が安定していると判断するならば、
再配当投資としてはディフェンシブ銘柄を好まざるを得ない。
ETFのSPYを黄緑でプロットしておいた。
配当に関しては、アップルと近いところ。
SPYの積立再配当投資って、アップルに積立再配当投資に似ているかとも思ったが、
株価の上昇具合は全然違うから、たぶん別物だ。
2019年6月6日木曜日
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2019年6月2日日曜日
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増配株ETF(VIG)の増配推移をDIA、SPYと比較_VIGではVisaが上位2位の保有銘柄
増配に着目したETFがないと嘆いていたら、VIGがあった。
大型株の中でも前年比増配の実績を持つ銘柄に重点を置いているETFで、
• 10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成
• 増配の可能性が低い銘柄は除外
ただし、増配率については触れていないので、高増配かはわからない。
VIG:バンガード®・米国増配株式ETF(四半期配当)
DIA:SPDR® ダウ工業株平均 ETF (毎月配当)
SPY:SPDR® S&P 500® ETF(四半期配当)
の年間配当金と増配率の推移を表にまとめた。
過去11年間の増配率平均値はVIGが8.29%でDIA、SPYに圧勝。
増配株を集めているのだから、その通りになった。
難点は、DIA・SPYの年間増配率と比較するとボラがちょっと大きい点、
2013年と2016年の増配率(薄赤背景)が寂しすぎる。
参考までに、Visa、HOME DEPOT、J&Jも検証してみた。
これを見ると、ETFよりも個別銘柄に投資したくなる。
※ VIGの保有銘柄を確認すると、トップ銘柄は、Microsoft。
そして、2018年に上位10になかったVisaが2019年4月現在には上位2位に出現。
理由は私の推測だが、VIGの組込銘柄条件である
10年以上連続して増配の実績をクリアしたから
と思っている。
大型株の中でも前年比増配の実績を持つ銘柄に重点を置いているETFで、
• 10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成
• 増配の可能性が低い銘柄は除外
ただし、増配率については触れていないので、高増配かはわからない。
VIG:バンガード®・米国増配株式ETF(四半期配当)
DIA:SPDR® ダウ工業株平均 ETF (毎月配当)
SPY:SPDR® S&P 500® ETF(四半期配当)
の年間配当金と増配率の推移を表にまとめた。
過去11年間の増配率平均値はVIGが8.29%でDIA、SPYに圧勝。
増配株を集めているのだから、その通りになった。
難点は、DIA・SPYの年間増配率と比較するとボラがちょっと大きい点、
2013年と2016年の増配率(薄赤背景)が寂しすぎる。
Vanguard Dividend Appreciation Index Fund ETF Shares(VIG) |
SPDR Dow Jones Industrial Average ETF (DIA) |
SPDR S&P 500 ETF (SPY) | ||||
年間配当 | 増配率 | 年間配当 | 増配率 | 年間配当 | 増配率 | |
2007 | $0.8730 | $2.7530 | $2.7010 | |||
2008 | $1.0260 | 17.53% | $2.9350 | 6.61% | $2.7210 | 0.74% |
2009 | $0.9790 | -4.58% | $2.8080 | -4.33% | $2.1770 | -19.99% |
2010 | $1.0480 | 7.05% | $2.7670 | -1.46% | $2.2660 | 4.09% |
2011 | $1.1720 | 11.83% | $2.9710 | 7.37% | $2.5760 | 13.68% |
2012 | $1.4100 | 20.31% | $3.3100 | 11.41% | $3.1030 | 20.46% |
2013 | $1.3880 | -1.56% | $3.4334 | 3.73% | $3.3512 | 8.00% |
2014 | $1.5850 | 14.19% | $3.5948 | 4.70% | $3.8354 | 14.45% |
2015 | $1.8190 | 14.76% | $4.0621 | 13.00% | $4.2059 | 9.66% |
2016 | $1.8260 | 0.38% | $4.4613 | 9.83% | $4.5390 | 7.92% |
2017 | $1.9190 | 5.09% | $4.8750 | 9.27% | $4.8020 | 5.79% |
2018 | $2.0380 | 6.20% | $5.2220 | 7.12% | $5.1010 | 6.23% |
平均 | 8.29% | 6.11% | 6.46% | |||
中央値 | 7.05% | 7.12% | 7.92% |
参考までに、Visa、HOME DEPOT、J&Jも検証してみた。
これを見ると、ETFよりも個別銘柄に投資したくなる。
Visa | HOME DEPOT | Johnson&Johnson | ||||
年間配当 | 増配率 | 年間配当 | 増配率 | 年間配当 | 増配率 | |
2007 | $0.9000 | $1.6200 | ||||
2008 | $0.9000 | 0.00% | $1.7950 | 10.80% | ||
2009 | $0.4400 | $0.9000 | 0.00% | $1.9300 | 7.52% | |
2010 | $0.5250 | 19.32% | $0.9450 | 5.00% | $2.1100 | 9.33% |
2011 | $0.6700 | 27.62% | $1.0400 | 10.05% | $2.2500 | 6.64% |
2012 | $0.9900 | 47.76% | $1.1600 | 11.54% | $2.4000 | 6.67% |
2013 | $1.3900 | 40.40% | $1.5600 | 34.48% | $2.5900 | 7.92% |
2014 | $1.6800 | 20.86% | $1.8800 | 20.51% | $2.7600 | 6.56% |
2015 | $2.0000 | 19.05% | $2.3600 | 25.53% | $2.9500 | 6.88% |
2016 | $2.3400 | 17.00% | $2.7600 | 16.95% | $3.1500 | 6.78% |
2017 | $2.7600 | 17.95% | $3.5600 | 28.99% | $3.3200 | 5.40% |
2018 | $3.5200 | 27.54% | $4.1200 | 15.73% | $3.5400 | 6.63% |
平均 | 26.39% | 15.34% | 7.37% | |||
中央値 | 20.86% | 15.73% | 6.78% |
※ VIGの保有銘柄を確認すると、トップ銘柄は、Microsoft。
そして、2018年に上位10になかったVisaが2019年4月現在には上位2位に出現。
理由は私の推測だが、VIGの組込銘柄条件である
10年以上連続して増配の実績をクリアしたから
と思っている。
2019年5月31日金曜日
記事
リーマンショックで配当はどれだけ下がったかを検証
リーマンショック前後での年末ベースでの
ダウ平均、S&P500の株価下落率は33.84%、38.49%となる。
ダウ平均のETF(DIA)とS&P500のETF(SPY)の株価も、
上記とほぼ同じ割合で下落した。
配当は株価よりも遅れて下落するので、翌年の年間配当の前年比の下落率は、
DIAで-4.33%、SPYで-19.99%で、DIA(ダウ銘柄)の配当の安定さが輝く。
リーマンショックによる配当率の下落は、DIAのほうがSPYよりも1/4で済んでいる。
っていうか、-4.33%しか下落してません。やっぱ、ダウ銘柄だわ。
リーマン発生年のDIAの年間配当が$2.94で、2011年には$2.97で回復。
同様にSPYの年間配当が$2.72で、2011年に$2.58で回復途上。
有配当銘柄が多いダウ銘柄のほうが配当面では強かったと言えそう。
リーマンショック並みの株価暴落でも、
インデックス投資のように銘柄分散していれば、全体では
配当が半分とか3割の下げのようなことは起こらなかった。
※銘柄によっては、無配とか半値の減配もあっただろうが分散リスクが効果てきめん
はい、ここまでは、米国ドルでのお話し。
リーマンショック後、米ドル為替ではじりじりと円安が継続している。
2007年末111.49円が、2011年には76.94円だから、約31%の円安。
リーマン並みの株価下落率とほぼ同等の円高です。
死亡フラグ立ちます。
円建ての配当額でみれば、リーマンショック並みの下落となる。
ーーーーーーーーーーー
上記のS&P500の年間配当金を円建てに変更すると
※正確には配当は四半期ごとの支払いなので、該当四半期の為替レート適用となるが、面倒なので年末の為替レートで一括適用
円建てでみると世界が違ってみえるでしょう!
米ドルでの配当生活を目指すなら、生活資金の1.5倍~2倍の配当を
米ドルでもらえるようにしておこう。
年間の生活資金が300万円なら、米ドルでは3万ドル必要だが、
リーマンショック級に備えて、4万5千ドル程度の配当を目指そう。
そうしなければ、元本資金に手をつけてしまう事態に遭遇する可能性が高い。
ダウ平均、S&P500の株価下落率は33.84%、38.49%となる。
ダウ平均のETF(DIA)とS&P500のETF(SPY)の株価も、
上記とほぼ同じ割合で下落した。
配当は株価よりも遅れて下落するので、翌年の年間配当の前年比の下落率は、
DIAで-4.33%、SPYで-19.99%で、DIA(ダウ銘柄)の配当の安定さが輝く。
リーマンショックによる配当率の下落は、DIAのほうがSPYよりも1/4で済んでいる。
っていうか、-4.33%しか下落してません。やっぱ、ダウ銘柄だわ。
リーマン発生年のDIAの年間配当が$2.94で、2011年には$2.97で回復。
同様にSPYの年間配当が$2.72で、2011年に$2.58で回復途上。
有配当銘柄が多いダウ銘柄のほうが配当面では強かったと言えそう。
リーマンショック並みの株価暴落でも、
インデックス投資のように銘柄分散していれば、全体では
配当が半分とか3割の下げのようなことは起こらなかった。
※銘柄によっては、無配とか半値の減配もあっただろうが分散リスクが効果てきめん
2007年末 | 2008年末 | 2009年末 | 2010年末 | 2011年末 | |
NYダウ平均 | $13,264.82 | $8,776.39 | $10,428.05 | $11,577.51 | $12,217.56 |
前年比 | -33.84% | 18.82% | 11.02% | 5.53% | |
SPDR Dow Jones Industrial Average ETF(DIA)株価 | $132.50 | $87.52 | $104.07 | $115.65 | $121.85 |
前年比 | -33.95% | 18.91% | 11.13% | 5.36% | |
SPDR Dow Jones Industrial Average ETF(DIA)配当金 | $2.06 | $2.94 | $2.81 | $2.77 | $2.97 |
前年比 | 42.48% | -4.33% | -1.46% | 7.37% | |
2007年末 | 2008年末 | 2009年末 | 2010年末 | 2011年末 | |
S&P500 | $1,468.36 | $903.25 | $1,115.10 | $1,257.64 | $1,257.60 |
前年比 | -38.49% | 23.45% | 12.78% | 0.00% | |
SPDR S&P 500 ETF (SPY)株価 | $146.21 | $90.24 | $111.44 | $125.75 | $125.50 |
前年比 | -38.28% | 23.49% | 12.84% | -0.20% | |
SPDR S&P 500 ETF (SPY)配当金 | $2.72 | $2.72 | $2.18 | $2.27 | $2.58 |
前年比 | 0.07% | -19.99% | 4.09% | 13.68% |
はい、ここまでは、米国ドルでのお話し。
リーマンショック後、米ドル為替ではじりじりと円安が継続している。
2007年末 | 2008年末 | 2009年末 | 2010年末 | 2011年末 | |
円/ドル為替 | ¥111.49 | ¥90.59 | ¥92.90 | ¥80.91 | ¥76.94 |
前年比 | -18.75% | 2.55% | -12.91% | -4.91% |
2007年末111.49円が、2011年には76.94円だから、約31%の円安。
リーマン並みの株価下落率とほぼ同等の円高です。
死亡フラグ立ちます。
円建ての配当額でみれば、リーマンショック並みの下落となる。
ーーーーーーーーーーー
SPDR S&P 500 ETF (SPY)配当金 | $2.72 | $2.72 | $2.18 | $2.27 | $2.58 |
前年比 | 0.07% | -19.99% | 4.09% | 13.68% |
上記のS&P500の年間配当金を円建てに変更すると
SPDR S&P 500 ETF (SPY)配当金 ※年末為替レートで計算 |
¥303.14 | ¥246.50 | ¥202.24 | ¥183.34 | ¥198.20 |
前年比 | -18.69% | -17.95% | -9.35% | 8.10% |
円建てでみると世界が違ってみえるでしょう!
米ドルでの配当生活を目指すなら、生活資金の1.5倍~2倍の配当を
米ドルでもらえるようにしておこう。
年間の生活資金が300万円なら、米ドルでは3万ドル必要だが、
リーマンショック級に備えて、4万5千ドル程度の配当を目指そう。
そうしなければ、元本資金に手をつけてしまう事態に遭遇する可能性が高い。
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