J&J、P&G、3Mがバリュー株から反転して、グロース株になるのは想像しがたい。
しかし、今は株価が低迷しているIBM、インテルが突如グロース株に変貌する可能性は、上記の非ハイテク株に比べれば、確率は高い。
現時点で時価総額1位のマイクロソフトは、新規事業(携帯、ゲーム)にことごとく失敗し続けたが、クラウド事業のAzure事業が軌道に乗り出し、バリュー株からグロースに変貌した。
シスコ・システムズは、一時期、新興企業のジュニパーに後れを取り、業績も低迷したが、速度・性能競争からセキュリティ分野に主軸が移行した際に、新興企業よりもうまく立ち回れたことで、業績が回復してきた。
IBMは、いまだに株価は低迷しているが、レッドハットのLinuxサービス事業を買収して、事業転換を図っている。
上記のハイテク銘柄は、すべて配当を出している。
事業が低迷しても、配当を出し続ける財務力を蓄えていることが、その銘柄を持ち続けられる要因。
IPOしたてのハイテク企業だと、そうはいかない。
上記の銘柄以外にも、テキサス・インスツルメンツ、クアルコムなど、
ハイテク株といえど裏方の生活必需品みたいなバリュー株は存在する。
2019年7月2日火曜日
2019年6月30日日曜日
記事
マイクロソフト、IBM、アップルが生き残れた訳
マイクロソフトは、MS-DOSの成功後、資金繰りに困った記事を見たこともないし、
倒産危機の記事もない。
それだけ、MS-DOS、Windows、MS Office はお金のなる木であったわけで、
今でも稼ぎ続けている。ロングセラーでもあり、今だにベストセラー。
PCのOSはいまだに、Windows OSが主流。どの会社も崩せていない。
もう、PCがなくならない限り、Windowsは永久に続くかと思うほど。
グーグルでさえ、PCのOS市場を乗っ取れなかったのだからね。
IBMは、今以上に存続の危機があった。
ルイス・ガーナがCEOになった時である。
当時、ナビスコ(スナック)のCEOが、コンピュータ会社を経営できるかと、
揶揄されていた。
ハードウェア主体からソフトウェア・コンサルタント、すなわちサービス主体に
事業軸を移すことで、危機を乗り越えた。官僚主義を排除したこともあるだろうが。
アップルは、もはや倒産寸前を経験している。
どこの会社に買ってもらうか(ソニー、サンマイクロ、IBMなど)の憶測記事が
飛び回った時期がある。
買収成立されずにいる間に、ジョブス復帰後、事業の整理を行い、
資金提供をマイクロソフトにお願いして、難を乗り切った。
今のアップルがあるのは、ある面、マイクロソフトのお陰でもある。
マイクロソフト、IBM、アップルに言えるのは、
ある時はバリュー株であり、ある時はグロース株に変貌すること。
J&J、P&Gがバリュー株からグロース株に変貌することは考えずらいが、
上記の3銘柄は、それがあり得る。
ハイテクの時流に乗り遅れると事業が低迷し、バリュー株というか、
低迷株になり下がるが、一気にハイテクの時流に乗り移れるだけの
その資金力と技術力を持っている。
インテルもテキサス インスツルメンツも似たようなもの。
IBMのようにRedHatを飲み込めば、一気にその分野の先頭に立てるのだから。
倒産危機の記事もない。
それだけ、MS-DOS、Windows、MS Office はお金のなる木であったわけで、
今でも稼ぎ続けている。ロングセラーでもあり、今だにベストセラー。
PCのOSはいまだに、Windows OSが主流。どの会社も崩せていない。
もう、PCがなくならない限り、Windowsは永久に続くかと思うほど。
グーグルでさえ、PCのOS市場を乗っ取れなかったのだからね。
IBMは、今以上に存続の危機があった。
ルイス・ガーナがCEOになった時である。
当時、ナビスコ(スナック)のCEOが、コンピュータ会社を経営できるかと、
揶揄されていた。
ハードウェア主体からソフトウェア・コンサルタント、すなわちサービス主体に
事業軸を移すことで、危機を乗り越えた。官僚主義を排除したこともあるだろうが。
アップルは、もはや倒産寸前を経験している。
どこの会社に買ってもらうか(ソニー、サンマイクロ、IBMなど)の憶測記事が
飛び回った時期がある。
買収成立されずにいる間に、ジョブス復帰後、事業の整理を行い、
資金提供をマイクロソフトにお願いして、難を乗り切った。
今のアップルがあるのは、ある面、マイクロソフトのお陰でもある。
マイクロソフト、IBM、アップルに言えるのは、
ある時はバリュー株であり、ある時はグロース株に変貌すること。
J&J、P&Gがバリュー株からグロース株に変貌することは考えずらいが、
上記の3銘柄は、それがあり得る。
ハイテクの時流に乗り遅れると事業が低迷し、バリュー株というか、
低迷株になり下がるが、一気にハイテクの時流に乗り移れるだけの
その資金力と技術力を持っている。
インテルもテキサス インスツルメンツも似たようなもの。
IBMのようにRedHatを飲み込めば、一気にその分野の先頭に立てるのだから。
2019年6月12日水曜日
記事
リーマンショックでも配当を維持していた旧ハイテク銘柄_モトローラ除いてね
一般にハイテク銘柄といわれているものは、ディフェンシブ銘柄ではない。
ドットコムバブルでサンマイクロ、ノベルなどの企業が消えてなくなったが、
ドットコムバブルを生き残ってきた企業(INTC、MSFT、QCOM、TXN、IBM)は、
リーマンショックでも配当を減配することはなかった。
2000年~2002年のMicrosoft、Texas Instruments、Motorola(当時はMOT)、
IBM、Hewlet Packardの配当状況。IBMだけが増配を継続していた。
リーマンショック前後の配当状況。
※1モトローラは、2011年にMMIとMSIに企業分割されため、配当がストップしていた。
※2ヒューレット・パッカードーは、2015年にHPQとHPEに企業分割されている。
これをみると、リーマンショック前後でも、
のちに企業分割されるヒューレット・パッカードとモトローラを除き、
今の旧大手のハイテク銘柄は配当の維持どころか、増配をしている。
2000年から今までの配当がどれだけ増えたかは、下記の通り。
モトローラとヒューレット・パッカードは企業分割の割合もあり、倍数表示は誤解を招くため、してません。
ドットコムバブルでサンマイクロ、ノベルなどの企業が消えてなくなったが、
ドットコムバブルを生き残ってきた企業(INTC、MSFT、QCOM、TXN、IBM)は、
リーマンショックでも配当を減配することはなかった。
2000年~2002年のMicrosoft、Texas Instruments、Motorola(当時はMOT)、
IBM、Hewlet Packardの配当状況。IBMだけが増配を継続していた。
INTC | TXN | MSI(MOT) | IBM | HPQ | ||||||||||
2000-02 | $0.0300 | 2000-01 | $0.0426 | 2000-03 | $0.1200 | 2000-02 | $0.1200 | 2000-03 | $0.1600 | |||||
2000-05 | $0.0300 | 2000-04 | $0.0426 | 2000-06 | $0.0400 | 減配 | 2000-05 | $0.1300 | 増配 | 2000-06 | $0.1600 | |||
2000-08 | $0.0200 | 減配 | 2000-07 | $0.0213 | 株式分割 | 2000-09 | $0.0400 | 2000-08 | $0.1300 | 2000-09 | $0.1600 | |||
2000-11 | $0.0200 | 2000-10 | $0.0213 | 2000-12 | $0.0400 | 2000-11 | $0.1300 | 2000-12 | $0.0800 | 株式分割 | ||||
2001-02 | $0.0200 | 2001-01 | $0.0213 | 2001-03 | $0.0400 | 2001-02 | $0.1300 | 2001-03 | $0.0800 | |||||
2001-05 | $0.0200 | 2001-04 | $0.0213 | 2001-06 | $0.0400 | 2001-05 | $0.1400 | 増配 | 2001-06 | $0.0800 | ||||
2001-08 | $0.0200 | 2001-07 | $0.0213 | 2001-09 | $0.0400 | 2001-08 | $0.1400 | 2001-09 | $0.0800 | |||||
2001-11 | $0.0200 | 2001-10 | $0.0213 | 2001-09 | $0.0400 | 2001-11 | $0.1400 | 2001-12 | $0.0800 | |||||
2002-02 | $0.0200 | 2002-01 | $0.0213 | 2001-12 | $0.0400 | 2002-02 | $0.1400 | 2002-03 | $0.0800 | |||||
2002-05 | $0.0200 | 2002-04 | $0.0213 | 2002-03 | $0.0400 | 2002-05 | $0.1500 | 増配 | 2002-06 | $0.0800 | ||||
2002-08 | $0.0200 | 2002-07 | $0.0213 | 2002-06 | $0.0400 | 2002-08 | $0.1500 | 2002-09 | $0.0800 | |||||
2002-11 | $0.0200 | 2002-10 | $0.0213 | 2002-09 | $0.0400 | 2002-11 | $0.1500 | 2002-12 | $0.0800 |
リーマンショック前後の配当状況。
※1モトローラは、2011年にMMIとMSIに企業分割されため、配当がストップしていた。
※2ヒューレット・パッカードーは、2015年にHPQとHPEに企業分割されている。
INTC | MSFT | QCOM | TXN | MSI(MOT) ※1 |
IBM | HPQ※2 | ||||||||
2008-1 | $0.1275 | 増配 | $0.1100 | $0.1400 | $0.1000 | $0.0500 | $0.4000 | $0.0800 | ||||||
2008-2 | $0.1400 | 増配 | $0.1100 | $0.1600 | 増配 | $0.1000 | $0.0500 | $0.5000 | 増配 | $0.0800 | ||||
2008-3 | $0.1400 | $0.1100 | $0.1600 | $0.1000 | $0.0500 | $0.5000 | $0.0800 | |||||||
2008-4 | $0.1400 | $0.1300 | 増配 | $0.1600 | $0.1100 | 増配 | $0.0500 | $0.5000 | $0.0800 | |||||
2009-1 | $0.1400 | $0.1300 | $0.1600 | $0.1100 | $0.0500 | $0.5000 | $0.0800 | |||||||
2009-2 | $0.1400 | $0.1300 | $0.1700 | 増配 | $0.1100 | $0.5500 | 増配 | $0.0800 | ||||||
2009-3 | $0.1400 | $0.1300 | $0.1700 | $0.1100 | $0.5500 | $0.0800 | ||||||||
2009-4 | $0.1400 | $0.1300 | $0.1700 | $0.1200 | 増配 | $0.5500 | $0.0800 | |||||||
2010-1 | $0.1575 | 増配 | $0.1300 | $0.1700 | $0.1200 | $0.5500 | $0.0800 | |||||||
2010-2 | $0.1575 | $0.1300 | $0.1900 | 増配 | $0.1200 | $0.6500 | 増配 | $0.0800 | ||||||
2010-3 | $0.1575 | $0.1300 | $0.1900 | $0.1200 | $0.6500 | $0.0800 | ||||||||
2010-4 | $0.1575 | $0.1600 | 増配 | $0.1900 | $0.1300 | 増配 | $0.6500 | $0.0800 | ||||||
2011-1 | $0.1812 | 増配 | $0.1600 | $0.1900 | $0.1300 | $0.6500 | $0.0800 | |||||||
2011-2 | $0.1812 | $0.1600 | $0.2150 | 増配 | $0.1300 | $0.7500 | 増配 | $0.1200 | 増配 | |||||
2011-3 | $0.2100 | 増配 | $0.1600 | $0.2150 | $0.1300 | $0.2200 | $0.7500 | $0.1200 | ||||||
2011-4 | $0.2100 | $0.2000 | 増配 | $0.2150 | $0.1700 | 増配 | $0.2200 | $0.7500 | $0.1200 |
これをみると、リーマンショック前後でも、
のちに企業分割されるヒューレット・パッカードとモトローラを除き、
今の旧大手のハイテク銘柄は配当の維持どころか、増配をしている。
2000年から今までの配当がどれだけ増えたかは、下記の通り。
モトローラとヒューレット・パッカードは企業分割の割合もあり、倍数表示は誤解を招くため、してません。
2000年または 配当開始時 の四半期配当額 |
現在の四半期配当額 | 配当 上昇 |
|
INTC | $0.0300 | $0.3150 | 10.50倍 |
MSFT | $0.0800 | $0.4600 | 5.75倍 |
QCOM | $0.0250 | $0.6200 | 24.80倍 |
TXN | $0.0426 | $1.5400 | 36.15倍 |
MSI | $0.2200 | $0.5700 | |
IBM | $0.1200 | $1.6200 | 13.50倍 |
HPQ | $0.1600 | $0.3204 |
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