それじゃぁ、個人投資家の個別銘柄投資は望みがないのか?
と言うと、そうでもないと、思っている。
まず、機関投資家のファンド運用は個人投資家と違い、
運用を委託されている(=利益を期待されている)以上、
運用成果に対して常に期待に応える必要がある、こと。
端的に言えば、長期間運用することがファンド運用では難しい、
ということ。
資金の引き上げなどの運用規模縮小で運用困難になり、
ファンド閉鎖の憂き目が多い。
ファンド運用は、顧客から相対的に短期的(年間)な利益が追及
されるので、そのプレッシャーに耐えないと、いけんし。
ファンド同志の競争もある。
これが、個人投資家なら、誰からも利益を追求されないし、
解約される筋合いもない。自分のお金で自分で投資しているのだから当然。
あとは、嵐のような相場でも、無関心を気取って平然としても良い。
それが難しいんだが、そうすることができる優位な立場に居る。
もっと言えば、指数投資と張り合う必要もない。
自分の人生にとって必要十分なお金が稼げれば良いのだし。
唯一の競争相手はインフレを上回っていれば良し、
と俺は思っている。
投資利回りが7%でもインフレ率が7%なら、
正直、株式投資が成功しているとは言い難い。
まぁ、預金利息よりは良いのだろうけど。
生活が相対的に貧困化するのはインフレに負けているから。
配当生活でも増配銘柄が支えになっている。
「インフレ率 < 増配率」なので、
配当生活が維持できている、と俺は考える。
デフレなんて言葉聞かなくなったな。