今の世代に、昔話をすると、
胡散臭い爺と言われそうだが、
俺、胡散臭いへくそ爺なので、あえてする。
昭和のバブル時代、1991年ごろ、
1年ものの定期預金の利子は約6%程でした。
アルトリア株買わなくても、利子6%つくからね。
それも、元本保証。
じゃぁ、この時代、「定期預金の高金利」で
恵まれていたか?、と言えば、そうとはならない。
首都圏では不動産価格上昇で、
夢のマイホームは、本当に夢となった時代。
どうせ、マイホーム買えないんだから、と
消費に向かった矛先は、
自動車が売れまくった時代。
新入社員が入社と同時に
ローンで買うのが当たり前の時代。
今とは違う。
預金の金利が上昇するということは、
世の中もインフレということ。
当然、普通預金の利子が、
インフレ率に追いつく訳ないんで、
庶民はバブルに踊れない。
しかし、庶民にとって、
転機が訪れたのは、
バブル崩壊でインフレから
デフレに向かい始めた時期。
10年もの6%固定金利の
定期預金持っていれば、
10年間は6%の利子がついてくる。
世の中はデフレで、
モノの値段が下がっているときに。
高金利6%の預金を堪能できたわけ。
定期預金信者の庶民にとっての、
バブルはまさにこの時期だった。
多分、これを逆ザヤと言うんだろう。
で、日本は長ーい期間モノが売れない、
デフレだったんだけど、
今は、ちらほらインフレが聞こえてくる。
円安、石油高、穀物高とかの外部要因で。
待ってました、
やっと政策金利の上昇が見込める、
定期預金の利子も上昇する、って思っても、
庶民はババ引くだけ。
当然、普通だろうが定期(定額)だろうが、
預金の利子が、インフレ率に追いつく訳ないんで。
唯一、預金でバブルを踊れるのは、
インフレが終焉してデフレに向かう時だけ、
と考えている。
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