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2019年6月12日水曜日

記事

ビザ、マスタはディフェンシブ株_株価はグロースだが

ディフェンシブ銘柄の定義は、「生活必需品」の業種。
不景気でも、生活するうえで必要な商品(サービス)を買い続ける必要があり、
需要が萎むことがあるとはいえ、需要がなくなることはない。
食料品、医薬品、公共株あたりが該当。
米国株なら、J&J、P&G、Verizon Communication、Coca-Cola、Pepsi Co、American Water...

時代は変化しつつある。今じゃ、スマホだって生活必需品。
日本政府も消費税増税のどさくさに紛れて、キャッシュレスの推進を図っている。

キャッシュレスに必要なのは、デビットかクレジット。

日本のクレジット・デビット払いがすべて、
ビザ・マスタの決済ネットワークを経由している訳ではない。

しかし、日本ではほぼすべてのカードには、JCB、Visa、Mastercardのどれかが
刻印されている。

もう、生活必需品じゃないか?

コーラなら、本家のコカコーラやペプシ、その他のPBブランドから値段相応に選べる。
クレジットカードも同様に、カード発行会社は多数存在するので、選び放題。
しかし、決済ネットワークは実はそれほど選べない。

ビザ、マスタは隠れた生活費需品銘柄。
今はグロース株並みの株価成長をしているが、
業績が落ち着けば、生活費需品のディフェンシブ銘柄扱いされるだろう。
私は、そう期待している。

不景気になれば、ディフェンシブじゃないでしょうとの指摘があるかもしれない。
不景気により消費を控えるため、カード決済の金額ボリュームが落ちるから。

しかし、ビザ・マスタですでにデュオポリ状態(2社独占)。
J&J、P&G、Coca-Colaに対する安値攻勢の競合相手がビザ・マスタには存在しない。

何度も言うが、不景気になってカード払いでのカード利用者債務不履行が起きても、
貸し倒れ処理(損)をするのはカード発行会社であって、ビザ・マスタではない。

「生活必需品」は、食料、医薬、公共、そしてキャッシュレス決済。




2019年4月8日月曜日

記事

マスターカードが認識している競争相手

マスターカードの2017年度のAnnual ReportのCompetitionの概略。

①Cash, Check and legacy ACH.
 現金、小切手、そして伝統的な小口決済。

②General Purpose Payment Networks
 一般的な支払いネットワーク。
 すなわち、Visa, American Express, JCB, China UnionPay、Discover, その他だそうです。
We compete worldwide with payment networks such as Visa, American Express,
JCB, China UnionPay and Discover, among others.
③Debit and Local Networks
 デビットカードとローカルネットワーク。
 すなわち、さまざまな国のATMおよびPOSデビットネットワークと競合している。
 ロシアのMIRのようなデビットに焦点を絞った国内カードも含まれていると。
Certain jurisdictions have also created domestic card schemes that are focused mostly on debit (including MIR in Russia).
④ Competition for Customer Business
 顧客事業に対する競争。
 Visa、Mastercard、Amex, Discoverの4社間競争を指している。

⑤Real-time Account-based Payment Systems
 リアルタイム会計ベースの決済システム
 Mastercardが買収したVocalLinkのことを言いたいらしい。
 VocalLinkは、英国で24時間365日リアルタイムで即時決済が可能であり、
 且つ小口決済については安価な手数料(ビジネス用途)または無料(個人ベース)
 で利用できるFaster Paymentsを構築しており、MastercardはそのVocalLinkを買収したと。

Alternative Payments Systems and New Entrants
 代わりの支払システムと新規参入者

 下記の抜粋文章から、Paytm、PayPal、Alipay、Amazon、mPesaが列挙されている。
Examples include digital wallet providers (such as Paytm, PayPal, Alipay and Amazon), mobile operator services, mobile phone-based money transfer and microfinancing services (such as mPesa),  handset manufacturers and cryptocurrencies.

⑦ Value-Added Products and Services
 付加価値の製品とサービス
 一般論の説明なので割愛。

マスターカードが言及した会社、サービス名。

Visa
American Express
JCB
China UnionPay
Discover
Paytm
PayPal
Alipay
Amazon
mPesa
VocalLink(買収済)

PaytmとmePesaは知らんかった。
インドとアフリカでのモバイル送金サービスのことを指すらしい。

私の英文解釈には誤訳の可能性もあるので、正確にはAnnual Reportの英文を
読んでください。

株式は自己責任で。