2020年6月21日日曜日

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資産評価額ではなく、資本収入額でリタイアを決めるべき

「セミリタイアできる資産額はいくら」の話題は事欠かない。
1億円もいらない、5千万円でもやりくりすれば可能だ、とか。

これに対する反論。
セミリタイアするのに「資産額」を基準にする点が納得できない。
背景に資産の切り崩しで、セミリタイア生活を送ろうとしているから。

セミリタイア生活で重要な点は、
毎年安定した収入が得られる
かどうかに注目すべき。

資産5千万円で手取り年間生活費3百万円想定なら、
税控除後の配当利回り6%は必要。
税込みなら、7%後半の銘柄で構成する必要がある。
日本株では無理なので、米国株となる。

米国株式を長年保有していれば分かるが、保有銘柄の時価総額なんか安定しない。
そもそも、資産額の根拠は株価なんだからね。
株価が安定する訳ない。債券じゃあるまいし。
毎年、2、3割程度は下振れする。時には4割下げ。
5千万円でも、来週には4千5百万円にさがったり、その程度の目安しかない。

時価総額なんて、そんなもん。

最後に、セミリタイアを考える契機は、(私の個人的な意見だが、)
毎年の配当額が安定してきて、それが年間の給与収入を上回り始めたら...
まさに、その時じゃないかと思う。

セミリタイアを前提に株式投資を勧める人は普通いない。
資産を増やすために株式投資するのが普通。

資産が増えてきて、そこから生まれる配当収入が最初は小さくても、
継続すれば、やがて馬鹿にできない金額になる。

そこまでたどり着くのが大変なんだが、
せっかちな人は最初からセミリタイアの資産額を聞きたがる。

ところで、セミリタイアのセミってなんだ?
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3 件のコメント:

黒田順之介 さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
黒田順之介 さんのコメント...

株投資は複利で増えていくと良く聞くが
乗算の対象が株価なんですよね。
で、仰る通り株価は
変動なんて生易しいレベルじゃ無い程に動く。

ハッキリ言って複利なんて意味が有るのか?と言う位に動く
幾ら配当再投資と言っても大元の株価がフラフラしてたら
結局、目算もクソも無いのにソレを当て込んで
何年後にセミリタイアとか確かに早計。
取り敢えずは始めろ。としか言えないな。
ソレでも他人に投資を勧めるのは無茶苦茶面倒臭いから言いたくないけど。w

ガンプ さんのコメント...

結局、株式投資って計画通りにいかないし、目標通りに進まない。
だから、将来の予定のある「お金」でやってはいけない理由のひとつ。

株式投資ほど、説明するのが面倒臭いものもないな、と思う。w

「儲かるともいえないのに、なぜやっているんだ」これが難問。www