2019年8月4日日曜日

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複利が生きてくるのは資産額が大きくなってから

紙を何回折りたためば、富士山を超えるとかのストーリはあるが、
それをいきなり、株式投資に当てはめることはできない。

資産が数百万円で複利の効果を実践したところで、資産の絶対額はそれほど増えない。
数百万円の元本が複利の効果で、20年先に年間十数万円の利益を生んだところで、
それを実現する人は実際いないし、20年もそのまま持っている人はいない。
ストーリとしては、面白いけど。

普通の一般会社員(年間収入500万円)が、資産数百万円から投資を始めても、
資産が増えなければ、いつかその資産は、住宅、自動車、教育資金、生活費で
消える可能性のほうが大きい。

数百万円の資産をいかに、
数千万円の資産までに持っていくかが、
資産作りの岐路。

数千万円の資産になれば、
お金がお金を生むサイクルが目に見え始める
これが実感できると、資産を取り崩すことに、抵抗を覚え始める。

数千万円の資産で配当利回り2%なら、給与1月分相当の収入となる。
数千万円の複利効果になると、これは一般庶民の金銭感覚からすれば大きい。

数十年先の配当生活を目指して、
数十万円の資産をすべてアルトリア株に投資しても、
一向に配当の絶対額は少ないし、株価も芳しくない。
だから、挫折しやすくなる。
J&J、P&Gとて同じ。1年で株価が2倍になるようなことは、まれだから。

貴方が若くて、労働収入が得られるならば、グロース株の分散投資が個人的にはお勧め。
そして、売らずに持ち続けること。
配当の増配よりも、資産額の増加のほうが先だ、貴方が若いのであれば。

インデックス投資が流行りだが、まだインデックス投資で億り人になった人の話を聞かない。リセッションが起きた時に、インデックスバブルの可能性も警戒しておこう。

貴方が、年を取って40~50代になったときに、
グロース株の何銘柄かは配当株のバリュー株になっていることを期待しよう。
そして、その配当でディフェンシブ銘柄の比重を増やして、老後の配当の安定を目指す。

過去の例でいれば、アップル、マイクロソフト、シスコシステムズがそれに該当する。
アップル、マイクロソフト、シスコを売らずに持ち続けていれば、
それらの配当でJ&J、P&G、MOの銘柄を買って、配当の安定化を図る。
評価資産額が大きくなると、リスクをとる必要はないので、
ディフェンシブ銘柄の投資で十分となる。

配当生活を最初から目指すと、高配当銘柄にばかり投資してしまい、
株価上昇の緩慢さに我慢できなくなる可能性が大きい。

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