2019年8月28日水曜日

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アルトリアは1999年が一番つらかった_配当利回り8%台まで下落

MO、BTI、PMIのタバコトリオは下落する一方。
MOとPMIの合併で、MOが大きく上昇したと思ったら、両銘柄とも下落。

かつてシーゲル銘柄として、お膳立てがあったものだから、人気化したけど、
今じゃ、上昇する気配がない。

・紙巻きタバコの新たな設備投資は不要とか、
・先進国の販売減少は後進国で賄われるとか、
・販売数量減少でも値上げで対処可能とか
ポジティブな意見もあったけど、今じゃ吐息レベルにまで落ちた。

MO、BTI配当利回りが7%だから、
増配・税金・株価を考慮せずに現状で大雑把に言えば、
言い換えると、15年分の配当で投資分が回収できる。

下記の表が年度末株価ベースの配当利回り推移。2109年の年度は今の株価ベース。
黄色背景は前年度比で株価が下落した年度行で、最大の下落を橙色にしている。

1999年に株価は半値以下に落ちた後、翌年は2倍弱の上昇をした。
これは1999年にたばこ巨額訴訟で和解が成立したことが大きい。

年度 年間配当金 前年比増配率 年度末株価 前年比株価上昇率 年間配当利回り
1989 $0.42000
$13.8750
3.03%
1990 $0.52000 23.81% $17.2500 24.32% 3.01%
1991 $0.64000 23.08% $26.7500 55.07% 2.39%
1992 $0.78000 21.88% $25.7083 -3.89% 3.03%
1993 $0.87000 11.54% $18.5417 -27.88% 4.69%
1994 $1.01000 16.09% $19.1667 3.37% 5.27%
1995 $1.22000 20.79% $30.0833 56.96% 4.06%
1996 $1.47000 20.49% $37.6667 25.21% 3.90%
1997 $1.60000 8.84% $45.2500 20.13% 3.54%
1998 $1.68000 5.00% $53.5000 18.23% 3.14%
1999 $1.84000 9.52% $23.0000 -57.01% 8.00%
2000 $2.02000 9.78% $44.0000 91.30% 4.59%
2001 $2.22000 9.90% $45.8500 4.20% 4.84%
2002 $2.44000 9.91% $40.5300 -11.60% 6.02%
2003 $2.64000 8.20% $54.4200 34.27% 4.85%
2004 $2.82000 6.82% $61.1000 12.27% 4.62%
2005 $3.06000 8.51% $74.7200 22.29% 4.10%
2006 $3.32000 8.50% $85.8200 14.86% 3.87%
2007 $3.05000 2007年 Kraft Foods spin-off
2008年 PM International spin-off
のため、比較は省略
2008 $1.68000
2009 $1.32000
2010 $1.46000 10.61% $24.6200
5.93%
2011 $1.58000 8.22% $29.6500 20.43% 5.33%
2012 $1.70000 7.59% $31.4400 6.04% 5.41%
2013 $1.84000 8.24% $38.3900 22.11% 4.79%
2014 $2.00000 8.70% $49.2700 28.34% 4.06%
2015 $2.17000 8.50% $58.2100 18.14% 3.73%
2016 $2.35000 8.29% $67.6200 16.17% 3.48%
2017 $2.54000 8.09% $71.4100 5.60% 3.56%
2018 $3.20000 25.98% $49.3900 -30.84% 6.48%
2019 $3.36000 5.00% $45.2500 -8.38% 7.43%
平均 12.19%
14.72% 4.49%
中央値 8.84%
15.51% 4.59%

・1999年の配当利回りなみに近づいている。
 ただし、今年の増配率は過去最低並み。
・年度末ベースでみると、前年比の株価下落の回数は過去30年間で6回しかない
・増配は続いている
・旧フィリップ・モリス株主は、会社分割により、現在では
 MO:100株、PMI:100株、MDLZ:69株、KHC:23株の株主になっている。

今日もコンビニのレジ棚には、たくさんのタバコ商品が置かれているのをみると、
本当に無くなって欲しいのかと。
欲しい人がたくさんいる(需要がある)から置いてあるのだろうと思うし、
タバコ商品がなくなったら、コンビニのビジネスモデルも変わるだろうなと思う。

今時、『タバコ株を買う奴の気が知れない。」と言う人もいるだろうね。
同じことは石油株にも言える。そして1990年代のアップル株にも言える。

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