2019年7月15日月曜日

記事

S&P500のETFが最強で、ダウ、NASDAQ、ラッセル2000はダメなの?

S&P500の投資利回りには勝てないという説がどこかしこにあるので、
他の代表的な指数のETFの設定来の投資利回りを調べてみた。




投資利回り
運用サイトからの数字
配当利回り
Yahoo!Finance参考値
設定年月
ラッセル2000 iShares Russell 2000 ETF IWM 7.85% 1.58% 2000年5月
iShares Russell 2000 Value ETF IWN 8.89% 2.34% 2000年7月
iShares Russell 2000 Growth ETF IWO 5.60% 1.58% 2000年7月
Vanguard Russell 2000 Index Fund ETF VTWO 11.77% 1.23% 2010年9月
Vanguard Russell 2000 Value Index Fund ETF VTWV 10.25% 1.77% 2010年9月
Vanguard Russell 2000 Growth Index Fund ETF VTWG 13.04% 0.64% 2010年9月
ダウ平均株価 SPDR Dow Jones Industrial Average ETF DIA 8.24% 2.12% 1998年1月
ナスダック Invesco QQQ Trust QQQ 7.27% 0.80% 1999年3月
世界株式 Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF VTI 7.25% 1.84% 2001年5月
S&P500 SPDR S&P 500 ETF SPY 9.51% 1.85% 1993年1月
Vanguard S&P 500 ETF VOO 14.11% 1.98% 2010年9月
iShares Core S&P 500 ETF IVV 5.74% 2.02% 2000年5月

背景色が黄色のETFは、設定来の投資利回りが10%以上と素晴らしいが、
これらは2010年から設定されたETFで、非常に若く10年の実績もない。
過去10年の株式相場が好調を反映しており、リーマンショックの影響もないから、
好成績を残しているだけとみることもできる。

次に好成績を残しているのは、SPY。設定来の投資利回りは9.51%。
ダウ指数連動のDIAの8.24%よりも約1%以上上回っている。
ただし、配当利回りは大型株の集まりのDIAのほうが良い。

ラッセル2000指数のETFについては、S&P500のSPYほどの期間実績がなく、
どれも20年未満。

設定期間(19年間)が同じ、IWM(ラッセル2000)とIVV(S&P500)を比較すると、
IWMのラッセル2000指数のほうが投資利回りは良い。

でもね、これらのETFの投資利回りの実績期間は、9~26年間。
実績データとしては、短か過ぎるんじゃねぇ。

バフェット氏がS&P500の投資利回りと比較しているのは、1965年から。
そのときには、まだETFの存在がなく、その33年後にSPYのETFが登場。
S&P500によるETFの登場で、S&P500指数に歪が生じていないかの論文を
誰か書いてくれないか....

参考までに、S&P500とラッセル指数の投資比較については、
ここのサイトのほうが詳しい。

強気相場・経済拡大の後半では大型株のほうが業績を拡大しやすく、
経済が低迷すると、中超小型企業(ラッセル2000指数対象)のほうが
小回りが利く分、好業績を上げられやすいそうだ、

と、私は解釈している。今は強気相場の終わりだっけか?

0 件のコメント: