BritishAmericanTabacco株を英国ポンドベースで見てみる

BTIの株価は、タバコのメンソール規制やブレジクトの問題で、株価は低迷・下降気味。
過去5年の業績をグラフにして確認した。

BTIの場合、ドルポンドの為替の影響を省くために、
業績、配当、株価（ロンドン市場）はすべてポンドベースで統一した。

配当は2017年後半から、半期配当から四半期配当に変更されている影響もあり、
2018年度は前年比、若干下げている。
業績は、調整後の希薄化EPSで見ると、過去5年はプラス成長している。

EPSと配当だけを見れば、株価が2018年以降下げ続ける要因はないように見える。

将来への不安、すなわち、タバコ規制・ブレジクト問題の不安リスクから
株が売られ続けているのだろうかねぇ。わからん。

たばこ産業はBAT、PM(MO含む）、JTIのトリポリの世界、
否、BAT、PM(MO含む）のデュオポリの世界かも知れない。

配当目標は、長期的な持続可能な利益の約65%を目標としている。
※アルトリアの配当性向方針は、EPSの約80%だから、配当は渋め。

Target: To increase dividend in sterling terms, based upon the Group’s policy to pay dividends of 65% of long-term sustainable earnings.

年度	配当	調整済希薄化EPS	配当性向
2014	£144.90	£208.10	69.63%
2015	£150.00	£208.40	71.98%
2016	£155.90	£247.50	62.99%
2017	£218.20	£282.10	77.35%
2018	£195.20	£296.70	65.79%

Date	配当
2014-03-12	£97.40
2014-08-20	£47.50
2015-03-19	£100.60
2015-08-20	£49.40
2016-03-17	£104.60
2016-08-18	£51.30
2017-03-16	£118.10
2017-08-17	£56.50
2017-12-28	£43.60
2018-03-22	£48.80
2018-06-28	£48.80
2018-10-04	£48.80
2018-12-27	£48.80
2019-03-21	£50.75

高配当銘柄の末路＿株価推移を見ると高配当でも嬉しくないかも

主要な高配当銘柄の直近5年間の株価推移をグラフにした。

銘柄	現年間配当率
Vodafone Group Plc	5.89%
BP p.l.c.	5.63%
AT&T Inc.	6.59%
Altria Group, Inc.	5.89%
British American Tobacco p.l.c.	6.88%
Westpac Banking Corporation	6.94%
Macy's, Inc.	6.41%

アルトリア(Altria)以外の銘柄は、株価は5年前より下落している。
高配当銘柄になるケースは、株価は下がるが、配当を維持・微増配している
ケースが一番多いと、個人的には思っている。

アルトリアは増配して株価上昇（EPS成長）して、高配当を維持している稀な銘柄。
最近数年は、アルトリア株価は下降（増配は継続）しているけどね。

高配当銘柄を選ぶときには、なぜ高配当になっているかを考えて投資すべき。

配当2%の債券を選ぶか、配当5%の株式を選ぶか？

5年間に年配当5%の配当をもらっても、

5年後の投資元本が半分までに下落（5年前の50%の株価）していれば．．．．

債券投資のほうが良かったと思うかもしれない。