2019年9月21日土曜日

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10倍株に巡り合えない理由_我慢できないから、アップルとIBMで検証してみる

投資雑誌で良く10倍株の特集が組まれるが、大方、10倍株を手にすることはない。

大抵の人は株価が2倍にでもなれば、売って利益を確定しはしないか?
半分の株数で利益を確定し、投資元本を回収することを勧める投資法もある。
残りの株は、そのまま利益になるから、多少なりとも余裕が出るという寸法。

それでも、10倍株に巡り合うには、利益確定の誘惑に勝ち続けないとね。

『あのとき売っていれば』

これがいつまでもつきまとう。株価が2倍になってから、株価が急落したときは特に。

「10倍株まで利益確定しません」とかの投資ルールを決める人もいなければ、
守る人もほとんどいないだろう。
この株を買ったら、10倍になるまで売らないという人はブログで見たことがない。

株価が数か月で10倍にはね上げるような銘柄は逆に怖くて手を出せない。
国内で、今ではあまり聞かなくなった仕手株みたいに、業績とは関係な動く銘柄もある。
米国株でそのような銘柄があるかは知らないけど。

例えば1年おきに株価が2倍になるような銘柄に巡り合えたら、何年で10倍株になるのか。
10倍株になるのに4年とかからないことになる。

1年目:2倍
2年目:4倍
3年目:8倍
4年目:16倍

毎年、株価が2倍になるような銘柄なんてのは夢のようなお話に聞こえるので、
実際のアップル株の月間株価チャート(株式分割調整済)で追ってみよう。



赤線の右肩上昇線は、株価が上昇する時期を示した。
ピンク囲線は、ブログ界隈で言われるオワコンが囁かれるような株価下落か低迷時期。

結果論だけど、2002年からリーマンショック前夜位の株価上昇が凄いことになっている。
あと1997年以降のもね。それに比べると、今の株価上昇は緩やか。

まぁ、運よく1998年にiMacの発表に合わせて、アップル株に投資したとしても、
2000年の急激な株価下落で、持ち続けるには相当の忍耐がいるだろう。
そして、それは2004年までの4年以上続くのだから、他の銘柄に浮気したくなる。
そのころは、まだ配当も出ていないから、株価だけが頼り。

今オワコン扱いされているIBMの月間株価チャート。


上場からの株価チャートをみると、
上昇、低迷(下落)を繰り返しながら長期では上昇している。で、今は株価は低迷中。

アップルもIBMも、上昇、下落を繰り返しながら株価は長期では上昇している。

しかし、『今度ばかりは違う』という不安もある、
それに加え、今後株価がどれだけ下落し、どの期間低迷するのかの不安に苛まれる。
それらが長期投資に踏み出せない葛藤要因。

株価グラフも対数目盛でみると、
今のIBMの株価低迷は1992年代に比べると『可愛く』見える。

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