2019年8月16日金曜日

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石油株、そして関連株どこまで落ちる_減配しない銘柄を見定める時期かもね

石油株が垂れ下がり。

特にひどいのが、海上掘削石油関連株。ほとんどの人は興味ない銘柄。
・Transocean(RIG)は、5年前には30ドルあった株価も今は3ドル台。10分の1。
・Enscoは名前をValarisに変え、株式併合を行い、過去をなかったことにしそうだ。
海上掘削関連株は世間で言う、ペニー株へまっしぐらな勢い。

次にひどいのが、掘削調査会社シュルンベルジェ。影のオイルメジャーと言われた企業。
5年前は100ドルを超えていた株価も今は、30ドル台で1/3に下落。
減配はまだしていないが、配当利回りは5%台。

そして、Helmerich & Payne, Inc.(HP)は契約掘削会社。
5年前は90ドルを超えていた株価も今は、30ドル台で1/3に下落。
配当貴族銘柄なので1セントの増配を続け、配当利回りは驚異の7%台。
もちろん、業績以上の配当を払っているたこ足状態。

そして、石油メジャー。上記の掘削関連に比べれば、まだましなほう。
・シェブロン(CVX)は、52週最低株価よりはまだ10ドルほど高い。配当利回り4%台。
・エクソン・モービル(XOM)は、昨年末の52週最低株価を更新しそうな60ドル台。
・BP(BP)も、52週最低株価を更新しそうな30ドル台で、配当利回り6.8%台。

川下・川上部門の両方を持っている石油メジャーは、
原油価格の下落を企業内で吸収できるメリットがあるので、
掘削会社よりは原油価格の影響を受けずらい。

川上(石油発掘)のコノコ・フィリップスは52週株価を更新中であるが、
川下(石油製品の販売)部門を持つフィリップス66(PSX)の株価は、
それほど下落していないことが、原油価格下落に対する川下部門の強みとなっている。

1セントでも増配をと躍起になっているのは、シェブロン、Helmerich & Payne。
余裕で増配しているのは、エクソン・モービル。
今のところはね。

減配リスクも十分考慮したうえで、石油株に投資した際の見返りは大きいかもしれない。
しかし、そのタイミングは非常に難しい。

参考までに、書籍「ファンド・マネージャー」に下記の記載があったことを思い出す。

石油の企業幹部らが、
「うちらの株を買いたがる人の気が知れない」
と。

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