2019年7月7日日曜日

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ビザの大動脈VisaNetを支えているハイテク会社は?

メインフレームなんかオワコンと思って、IBMの凋落を期待しているなら、
考え直したほうがよいかも。

クレジットカード番号とカード利用状況の信用照会・決済処理は、
金額・件数と共に毎年膨れ上がる一方。ここに、GAMAの銘柄は登場しない。
GAMA自体は、カード決済の信用・決済処理は担っていないはず。

信用決済処理を担っているのは、メインフレーム(のはず)と思っている。
実際に現物を見たわけでもないし、VisaNet自体、公に公開されるものでもない。
しかし、ググれば、IBMのz SystemsがVisaNetで利用されていることが確認できる。
IBMがGAMAの事業スピードに追い付けなくても、メインフレームでは土壇場。
99.9999%の可用性を求めらる処理ならば、今のオープンサーバーは頼りない。
信用・決済処理がエラーを起こしては困る。
そして、検索処理とは、根本的に信頼性の面で異なる。

メインフレームの売り上げは年々減るだろうが、なくなることはないと思っている。
しかし、ある日、メインフレームの市場がIBM独占状態に戻れば、これはかつての
マイクロソフトのWindowsOS独占を思い出させる。

今時、デスクトップOS市場で、マイクロソフトのOSが独占禁止法違反だと騒ぐ記事を
見かけない。
Android、MacOSがあるからだろうが、デスクトップOSはほとんどがWindows OS。
WindowsOSの収益に陰りあろうとも、黒字であり続ける。
このWindowsOSとOfficeのお陰で、新規事業に何度も挑戦できた。
携帯事業、ゲーム事業、そしてクラウド事業にも。

メインフレームとWindowsOS、もう旧ハイテクの産物だが、売上は存在する。

ビザ株を買うなら、その収益の源となっているVisaNetのその先にある
メインフレームを支えている旧ハイテク会社も捨てたものではない。
ビザは、その会社にメンテナンス料を払い続けなければならない。
ましてや、倒産されでもしたら困るだろうなと思う。

IBMはRedHat買収で、メインフレームとオープンサーバーの両方の技術的な強みを
持った。技術・事業面で、この融合がうまくいくどうかはわからんが、いずれ起こり得る融合だったようにも思える。

まぁ、同じことは、
マスターカード(MA)
ファーストデータ(FDC)
にもいえること。

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