2019年7月8日月曜日

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インデックス投資と個別銘柄投資の違い_雇用統計・経済指標を気にするのはどっち

FRBが利下げすると、債券が売られ、株式が買われる。
強い雇用統計なら、利下げが行われずに、利上げ懸念が浮かび上がることから、
債券が買われて、株式が売られる。
例外もあるから、この通りいくとは限らない。

個別銘柄に投資している人は、全体の株式相場感よりも個別銘柄の業績を追う。
インデックス投資(例えば、S&P500指数に連動)なら、個別企業の業績を500銘柄
追う訳にはいかないから、全体の株式相場を見ることになる。

ダウ平均株価が3%上昇のニュースが流れても、個別銘柄に投資している人は、
自分の投資に関する直接のニュースとは感じない。
しかし、ダウ平均指数に投資しているインデックス投資は、このニュースに飛びつく。

インデックス投資は、その分野の銘柄全体に投資するので、その市場規模が大きくならないと、報われないもの。ダウ平均株価連動のインデックス投資なら、ダウ30銘柄の合計時価総額が大きくならないと、投資利益が生まれない。

バイオ製薬に投資するETF投資も同様。
どの企業が成長するかではなく、バイオ製薬市場規模が大きくなることに期待している。
特定の企業成長ではなく、その事業市場全体の売上が成長することに期待する。

仮に、ファイザー銘柄が10%株価上昇しても、ダウ平均株価のETF(DIA)でみれば、
些細な上昇率にしかならないが、ファイザー個別銘柄の投資家にとっては、10%の利益。

個別銘柄投資は、その企業の事業成長に期待する。
事業分野の市場が拡大成長しても、投資した個別銘柄の事業が不調であれば、その事業分野に投資するETFを買うべきだったことになる。
銘柄の選択ミスによる投資リスクを背負う。

個別銘柄への投資は、インデックス投資と比べれば、ハイリスク・ハイリターンに映る。
それは自分で調べないといけないから。
誰も、四六時中、ファイザー企業の業績・株価の動向を追うようなメディアはない。
それに加えて、個別企業の業績動向資料は、有料なのも多い。
米国企業ならば、英語のニュースや資料に精通する必要もある。

翻って、ダウ平均、S&P500の株価動向は、ニュースで報道されるし、なぜ上昇・下落したかの要因も教えてくれる。日経サイトにいけば、朝に米国株の概況がアップされる。
情報が流通される面では、インデックス投資のほうが情報は得やすい。

個別銘柄投資は、超面倒。
だから、きっと、バフェット氏は奥さんを気遣って、
「S&P500のETFを買いなさい」と言ったのだと思う。

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