2019年4月19日金曜日

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配当リタイア生活での利回りの現実_1%台でしょう

SBI証券サイトに「各国の主要株価指数の構成銘柄の配当利回り」がある。

米国のS&P500で2.15%。税金3割を考慮して、1.5%ほど。
日経平均株価で2.09%。税金2割を考慮して、1.6%ほど。

配当リタイア生活を夢見るなら、1.5%台が現実の配当率として理解したほうがいい。

アルトリア、AT&Tのような高配当株(配当利回り5%台)はあるが、
米国株には為替リスクが存在する。
配当率5%でも税金と20%の円高(大げさだけど)で、2.8%までにしぼむ。

5%×0.9(外国税)×0.79(国内配当税)×0.8(20%の円高)≒2.8%

個別でいえば、アルトリアはタバコの健康被害によるリスクで株価の変動は
相対的に大きい。国策によるタバコ政策リスクもある。
通信株は、公共性が高いため、これも政策リスクが大きい。

ディフェンシブ銘柄で優良銘柄と言われている、
J&Jで税控除前で配当率は2.58%(税金で3割抜くと、=1.8%)
P&Gでは2.79%(税金で3割抜くと、=1.9%)となる。

国内銘柄でいえば、配当が米国ほど安定していない。
花王、小林製薬あたりが26年、17年の連続増配記録を持っているが、
年間の税控除前で配当率は花王で1.56%小林製薬で0.70%
日経平均の配当利回りより下回っている。

資産1億円で配当3-5%のシミュレートをするが(私のブログも含め)、机上でのお話。
配当3-5%の株式にある減配リスクや株価の下落リスクが、どれだけあるかを考慮すべき。

それに、配当にかかわる国内税が、ずーーと2割である保証はない。
いずれ、じわじわ上昇してくる可能性もある。暫定で1割の時もあったけどね。
日米の関係もこじれれば、米国株の配当税も1割では済まないリスクだって存在する。

配当生活でネガティブなことばかり書いているが、
NY市場が誕生してから上昇し続けていることは、一番ポジティブなことだ。

株式投資の配当生活は、自己責任で。


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