2019年3月6日水曜日

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長期投資なら、年間配当率は増減配率と株価成長率の2つ要素を考慮


①ある銘柄の株価成長と増配率が年間10%上昇した場合

株価、配当共に年間10%上昇

株価 年間配当 年間配当率

100.000 1.000 1.00%
1年後 110.000 1.100 1.00%
2年後 121.000 1.210 1.00%
3年後 133.100 1.331 1.00%
4年後 146.410 1.464 1.00%
5年後 161.051 1.611 1.00%
6年後 177.156 1.772 1.00%
7年後 194.872 1.949 1.00%
8年後 214.359 2.144 1.00%
9年後 235.795 2.358 1.00%
10年後 259.374 2.594 1.00%

当然ながら、毎年の年間配当率は常に1%のままである。
しかし、配当は増額されている

株価成長が年間たったの1%で、増配率が年間10%上昇した場合

株価年間1%上昇、配当年間10%上昇

株価 年間配当 年間配当率

100.000 1.000 1.00%
1年後 101.000 1.100 1.09%
2年後 102.010 1.210 1.19%
3年後 103.030 1.331 1.29%
4年後 104.060 1.464 1.41%
5年後 105.101 1.611 1.53%
6年後 106.152 1.772 1.67%
7年後 107.214 1.949 1.82%
8年後 108.286 2.144 1.98%
9年後 109.369 2.358 2.16%
10年後 110.462 2.594 2.35%

年間配当率も上昇し、配当も増額されている。
一見すると①よりも良い投資のように感じるが、キャピタルゲインの果実が少ないことに気づく。

③株価成長が年間10%で、増配率がたったの1%の場合

株価年間10%上昇、配当年間1%上昇

株価 年間配当 年間配当率

100.000 1.000 1.00%
1年後 110.000 1.010 0.92%
2年後 121.000 1.020 0.84%
3年後 133.100 1.030 0.77%
4年後 146.410 1.041 0.71%
5年後 161.051 1.051 0.65%
6年後 177.156 1.062 0.60%
7年後 194.872 1.072 0.55%
8年後 214.359 1.083 0.51%
9年後 235.795 1.094 0.46%
10年後 259.374 1.105 0.43%

配当の増額は10年間でやっと1割増し。
キャピタルゲインは①と同じ。
年間配当率は落ちても、絶対額は少しずつ毎年1%上昇しているので、ご安心を。

①を見ると、投資金額の時価総額による年間配当率は、有効な指標とはならないことがわかる。株価・配当金額が成長すればするほど、配当の絶対金額は増えているのに、この年間配当率が上昇しないからである(分母と分子が同じなので)。

ただし、投資金額での年間配当率なら、下記のように明確に増配(背景黄色)されていることがわかる。

株価、配当共に年間10%上昇

株価 年間配当 年間配当率 投資金額ベースの年配当率

100.000 1.000 1.00% 1.00%
1年後 110.000 1.100 1.00% 1.10%
2年後 121.000 1.210 1.00% 1.21%
3年後 133.100 1.331 1.00% 1.33%
4年後 146.410 1.464 1.00% 1.46%
5年後 161.051 1.611 1.00% 1.61%
6年後 177.156 1.772 1.00% 1.77%
7年後 194.872 1.949 1.00% 1.95%
8年後 214.359 2.144 1.00% 2.14%
9年後 235.795 2.358 1.00% 2.36%
10年後 259.374 2.594 1.00% 2.59%

今、投資しようとしている銘柄の年間配当率が今は低配当でも①に該当する銘柄なら、配当生活に向いているはずだ。

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