2022年4月30日土曜日

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アップルは需要が満たせないと嘆き、インテルは需要が鈍化したと嘆く。本当に半導体不足なの?

業績発表後のアップルの株価下落の理由がこれ。

「供給網の問題で第3・四半期の売上高は
 40億─80億ドル下押しされる見込み」

裏を返せば、
”需要に供給が応えられていない”
状況と言っている。

供給が改善されれば、
販売は持ち直す(成長すると)とも解釈できる。

現CEO、クック氏がアップルに入社した際の肩書きは、
技術者ではなく、流通・製造のオペレーション。

アップルがしないこと、それは「供給過多」。
アップルのブランド支配も素晴らしいが、
それ以上に需要予測で大きな失敗をしなかったこと。
不発に終わったiPhone機種もあったが、
大きな在庫を抱えるまで作り過ぎなかった。

そのアップルが、今、
供給問題で売り上げに影響がある、
と言っているし、加えて、
需要に関しての問題は述べていない。

製造すれば販売は上昇するんよ、って解釈できる。

次の四半期決算までには十分、時間がある。
スランプに陥った株価を拾う機会と見れなくもない。

これが、インテルだと話が違ってくる。

インテルは業績発表で、明確に
「半導体需要の全面的な弱まりが示唆された」
と述べている。

・売れ残り在庫を圧縮するために注文を減らした一部の顧客の存在
・消費者による教育目的の機器購入が減少

と言っておきながらも、

「生産能力や生産設備の制約により、
半導体不足は少なくとも24年まで続く」

と述べている。

足りてるの、足りてないの、どっち?

ってなるんだけど。

PC需要は鈍化したけど、
サーバ・AI向け需要は伸びている、
ということみたいだが。

インテルの業績発表はいつも、こんな調子。
設備投資が自前で巨額なので、
需要と供給のタイミングを合わせるのは
至難の業なんだろう。

その点、アップルはファブレス。

業績発表前のアップルの株価は7ドル以上上昇、発表後5ドル下げなんで、結局浄書していたりする。
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