2020年7月24日金曜日

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アルトリアに関する投資感情について_配当利回りのボラが高い銘柄

タバコ株は高配当銘柄の代名詞のように語られるが、それは思い込み。

企業分割前のフィリップ・モリスから遡っても、配当利回り3%台の時期もある。
それでも3%台だから配当は高い方だが、常に高配当銘柄という訳じゃない。

巨額の賠償訴訟リスクが騒がれて、1999年には配当利回り8%台まで急騰した。
高配当というよりは、配当利回りのボラが高い銘柄のほうが「しっくり」くる。

年度 年度末株価 年間配当利回り
1995 $30.0833 4.06%
1996 $37.6667 3.90%
1997 $45.2500 3.54%
1998 $53.5000 3.14%
1999 $23.0000 8.00%
2000 $44.0000 4.59%
2001 $45.8500 4.84%
2002 $40.5300 6.02%
2003 $54.4200 4.85%
2004 $61.1000 4.62%
2005 $74.7200 4.10%
2006 $85.8200 3.87%
会社分割PM,MO,KHC(MDLZ)
2012 $31.4400 5.41%
2013 $38.3900 4.79%
2014 $49.2700 4.06%
2015 $58.2100 3.73%
2016 $67.6200 3.48%
2017 $71.4100 3.56%
2018 $49.3900 6.07%
2019 $49.8900 6.57%

そして、『健康を害するタバコを販売しているような会社は永続しない」
という批判もあるが、今も存在している。
株価が下落基調になると、言われる常套句みたいなもん。

タバコ商品は定期的に値上げされる。
携帯料金のように政府から、暴利だと値下げ要求もされない。
むしろ、
タバコ商品の値段を上げることが健康につながる、
という解釈から、値上げは歓迎される。

従来の紙タバコ事業成長の見込みはないが、いまだに利益が出る事業。
その利益で、他の事業に投資するビジネスは相変わらず不変。
食品事業、ビール事業....そして、無煙たばこへの事業転換。

配当性向80%を明言していても、他の事業への投資を辞める気配はない。
タバコ事業で儲けるだけ儲けて、他の事業に投資する、
投資会社みたいなもん、だって思っている。

仮に、企業分割前のフィリップ・モリス株を持っていたとして、
不人気のタバコ事業が主のアルトリア、フィリップ・モリス株が
紙くずになっても、投資元金は生きている。

KHC、MDLZの株が付与されているから。
とくに、MDLZは今のところ増配を継続している。

株式投資に感情はつきもの、離れない。
タバコが嫌いなら、最初から投資しなきゃいいだけ。
株式投資で損こいたのは、タバコ商品が悪いんじゃないからね。

タバコ株は叩かれやすいから株価が割安だって、シーゲルさん言ってなかったか?
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