石油(関連)株は、減配ラッシュに沸いた。
倒産したシェール会社も出ているから、業界としては明らかに「最悪」な時期。
ポジティブにみれば、減配できるだけ=配当を出せている、まだましな状況ともいえる。
3~4月にかけては、一部の経営者・取締役が自社株買いに動いていたので、
もしやと思ったが、結果は減配か配当維持が精一杯の状況。
OXY、SLB、HP、RDS→減配
BP、XOM、CVX→配当維持
一つ言えるのは、今は設備投資削減を各社が行っているという事実。
去年まで、オイルメジャーが言っていたのは、
『設備投資を今後していかないと、
世界のエネルギー需要を賄えない』
世界の人口が増え続け、生活が豊かになるだろう、
と予測される新興国のエネルギー需要増加(特にインド)に対して危惧していたが、
今はそれどころではなさそうに見える。
新型肺炎で世界の人口増加が止まるとは考えにくいが、
外出抑制で一時的なエネルギー需要の停滞が起きることを
予測し先手を打つことはさすがにできなかっただろう。
設備投資抑制で将来の需要に対する供給は制限がかけられているのは事実。
需要と供給で決まる価格は、振り子のように大きく揺れる。
これが、逆張り派の利益の源水となる。
数十年の長期投資を踏まえるなら、エネルギー需要が停滞気味の今はチャンスに思える。
いずれ、ワクチンが確立されれば、
人々は豊かな生活を取り戻すためにエネルギーを必要とするだろうから。
ただ、難しいのは、エネルギー需要を供給する企業が、
10年先もオイルメジャーなのかは私にはわからない。
エネルギー革命が起きれば、エネルギーの供給元が石油でなくなる可能性もあるから。
それでもね、インカム派からみれば、減配したとは言え、
今の現株価からみれば、配当利回りは悪くない。
減配後の配当維持なら、2-4%の配当利回り、OXY、SLB、HP。
更に減配するなら話は別だけど。
長期で物事を考えないと長期投資はできない。明日上昇する銘柄には興味がない。
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