「あるある」みたいなもん。
ユニクロに勤めていれば、自社の長期にわたる株価上昇を眺めながら、
「億り人」になれる機会はあったはず。
インサイダー取引に気をつけて、自社株を定期的に買っていればね。
労働者と経営者の違いがそこにある。
自分の勤務先や取引会社の動向ほど、よく知っているのはずなのに、
なぜか株式投資になると除外対象になってしまう。
勤め先が落ち目だから、業種全体も落ち目だと思ってしまうのか。
知っている業種ほど、細かい点に目が行き過ぎて、投資をためらってしまう心理も見逃せない。
過去の半導体バブルを経験していれば、とてもじゃないが半導体会社に投資する気にはなれない。
今でも、半導体サイクルが存在すると思ってしまう。
あるヘッジファンドマネジャーは、企業訪問で下記の質問を必ずする。
『投資したいと思う競合会社はどこですか』
『競合会社の凄い点に何がありますか』
業界を知っている人に競合会社のことを聞くのは理に適っている。
謙遜もなければ、事実を大きく語ることもないだろうから。
任天堂社員にソニーのPS4のレビューをしてもらうほうが、役に立つ。
ヘビースモーカーほどタバコ銘柄に投資したくない感情とも似ているかも。
『こんな健康を害するようなものはいずれ駆逐される』と思いながら、タバコを喫煙している矛盾。
禁煙者は、喫煙所を指さして、
『あそこまでしてタバコを吸いたくなるなら、投資しない訳にはいかない』と感じてしまう心理。
なぜ、株式投資になると、人の意見に惑わされるのか?
答えは、自分で考えたくないから。
自分の意見が孤立するのは耐えられない心理。
郊外の電気店に赴いて、店員に下記のように聞くだけで、
貴重なリアルタイムの情報を聞けるのに、他人が書いた投資情報を鵜呑みにしてしまう。
「自粛要請で、人の出入りは減りました?」
「テレワーク用のパソコン買おうと思うけど、どれが売れてますか?」
「今からエアコン買わないと、在庫尽きますか?」
なぜか、わかりもしない、ワクチン銘柄が最高だと思ってしまう。
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