2020年5月11日月曜日

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銘柄分散に加えて、証券会社の口座分散も必要

貴方が仮に資産3千万円を持っていたとして、ひとつの銀行に3千万円を預けることはしないはず。
銀行が倒産しても預貯金は1千万円+利息分(ペイオフ制度)は保証されるから、
おそらくは3つの銀行に預けるのが得策と判断するだろう。

株式などの口座はどのように保証されるか?
株式は証券会社に預けているので、基本的には仮に倒産しても他の証券会社に移管すればいい。
色々と制限(取扱銘柄制限、手数料)はあるが、移管するだけだ。

しかし、移管もスムーズにいけばいいが、何せ移管元の証券会社は倒産(またはそれ同等)状態だし、
他の顧客も一斉に移管作業に入るから、『ごたごた』は目に見える。
移管が数か月かかる場合もあるだろうし、その間、移管する証券は売買できない。

預貯金と違い、移管の株式について、国が保証することはない。
あなたが口座を開設した証券会社を選んだ時点で、そのリスクを背負っている。

分散投資では、国別、業種別、銘柄別と何を分散するかに注意を払うはずだが、
証券会社の分散にも気を払うべき。資産額にもよるが。

ネット証券会社の口座開設において、手数料だけが安ければ良いってものではない。
電話の繋がりやすさや、店頭での対面も「いざって」ときは有難味を感じるもの。

昭和世代なら、山一證券の自主廃業で口座を持っていた人は、それを痛感したはず。

数千万円の株式資産があるなら、少なくとも2つの口座に分散しておくほうが安心できる。
注文過多でサーバがダウンして売買できない可能性を考えれば、
なおさら複数のネット証券にリスク分散する。

たかだか手数料の数千~百円が惜しいだけで、1つの口座に集中投資することだけは避けたい。

資産額が大きくなれば大きくなるほど、1つのかごに詰めない。そのかごは、証券口座。
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