2019年10月12日土曜日

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株主って本当に、ピケティの『r> g』のr側にいるのか?

財産の成長率(r)は、労働賃金の成長率(g)を上回ることから、『r > g』。
その理屈で、
株主、すなわち資本家(r)になったもん勝ちの論調
もあるけど。

資本家=株主だからって、本当に賃金よりもメリットあるのかって思う。
増配目的で銘柄投資するだけでも時間取られるし、リスクも負ってるしね。

株式を買って、配当を貰ったところで、ダウ30銘柄の平均年間配当率は2%を切っている。それでも、キャピタルゲインの成長率も加味すると、労働賃金よりも成長率が高いんだろうね、長期の平均では。600頁にもわたる本すら買って読んでないから、分からんけど。

資本家って、あくまで個人的な感想だけど、その他大勢の少数株主のイメージはない。
実際の人物像だと、孫正義 氏、柳井正 氏のイメージのほうが強い。
彼らの収入はけた違いだし、起業時点から現時点までの所得収入の成長は凄いはず。
彼らが『r』に属するなら、感覚的に理解できる。

ただ、彼らのようになりたいと聞かれれば、なりたいとは思わない。
ストレス過多だし、常に事業判断に追われる人生なんかまっぴら。
そういう点で、ただの株主は気楽だ。
損をするのは投資した分だけ、それ以上の責任や賠償は追及されない。

10株の株式買って株主になって、資本家といっても、たかが知れているのも事実。
10株の財産成長率が、賃金成長率よりもいいからと言って、喜べるか?
ただし、10株でもバークシャ・ハザウェイ クラスA株なら投資資金もデカいので喜べる。

資本家なら、長期にわたって事業を継続してゆくイメージがあるが、
数か月、数年で銘柄を変えては他企業の株主に鞍替えする投資家に『r > g』が適用されるのかは凄く疑問が残る。

半年前までは、自分も情けないことに資本家=株主 最強って思っていたけど、
『r > g』はあくまで学問であって、投資の側面では違うよなって思い始めた。

少数株主でも、増資などで、第3者に新規株式割り当てされるとそれまでだし。
そんなに最強でもないような気がする。
下手な上司に雇わられるよりはいいかもしれないけどね。

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