2019年10月14日月曜日

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未来のない事業のほうが安定していられる訳_オセロの四隅に居れば、反転はされない。

就職先を決める場合に、不人気な会社を選ぶ人はほとんどいないだろう。
株式投資も似たような面はある。
不人気な銘柄を敢えて買うなんてのは、逆張りぐらいしか考えられないからね。

ただしね。
人気があるっていうのは、それだけ競争も多いし、やがては消えてゆく企業も多いことを意味する。「消えゆく企業」があるっていうことは、就職、投資では非常に不愉快な出来事。

石油事業やタバコ事業に新規参入する会社を、今ではほぼ想像できない。
これらの事業は、独占禁止や合併・買収などで、企業淘汰を繰り返した結果でもあり、これ以上増えもしなければ減りもしないだろう。
クレジットカードのネット決済企業のビザ、マスタも似たようなもの。
この事業分野に参入する企業はいないとみるほうが自然だ。

石油、たばこ、カードネット決済、これらに共通しているのは、現代の生活形態が大きく変わらない限り、逆説的な表現ではあるが「事業は続くが、未来のない事業」。

じゃ、未来のある事業というのは、クリーンエネルギー、電気自動車、AI、ソフト産業だったりするが、これらの未来のある事業は「レッドオーシャン」、競争過多の産業が多い。誰が、最後に残るかは分からない。
競争過多だから人気はあるし、人も集まるし、資金も集まる。だから惹かれる。
しかし、最悪、未来が存在しなかったら、何も残らないなんて考えもしない。

未来のある事業というのは、何を利益にすべきか、何から利益が取れるかと、常に格闘している。働き甲斐はあるかもしれないが、報われるかどうかは未知数。

テスラに入社するよりも、エクソン、コカコーラに就職したくなる理由はそこ。

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