1億円の不動産価値があるとしたら、利息次第ではあるが、貸し倒れもあるから絶対に1億円以上の貸し出しを行わないのは鉄則。
また、不動産価値の下落リスクはバブルで身に染みているから、それも考慮するとさらに融資額は低くなる。
それが群衆から資金を集めるようになると、その不動産に一体いくらの価値があるのかわからない。1分もかからずに「資金募集終了」と煽られることもある。
真夜中のテレビショッピングじゃないんだから。
群衆が気にするのは、提供した資金の【元本保証】と【利回り】だけ。
この【元本保証】は曲者。様々な表現を使って、貴方を惑わす。
①「過去に元本割れしたことはない」
株式投資で過去の実績に惚れて失敗した経験はない?
GEはどうだった?アルトリアは?
コダック、ゼロックスは?
過去の実績は凄かったぞ。
②「元本は私たちが保証します」
あなたの会社が倒産したら、それまで。ここでいう「私たち」は、国・政府でもない。
不動産事業で群衆からお金を集める理由は何だろうかと勘繰る。
条件のよい不動産物件なら、銀行や不動産会社が先に手を出す。
不動産に精通しており目利きが効くし、それが仕事と思う。
融資先がなく困っている銀行が、1分で事業資金が集まるような不動産物件に手を出さない理由を考える。
株式も不動産もそうだが、
「ここだけ~」「みんなが~」「すぐに~」「あなたも~」「~しないのは~」
のような言葉が出ると、警戒したほうがいいと思う。
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