2019年9月30日月曜日

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医療リスクや不祥事リスクを恐れすぎると、個別株は買えなくなる。

ベビーパウダーに続き、オピノイド訴訟と災難が続くJ&J。

外国株ブログの中には、個別銘柄投資は企業リスクが怖いのでインデックス投資を勧める記事も目に付くようになった。

ヘルスケア企業であれば、医療事故や薬品の副作用による訴訟はつきもの。
そのリスクを回避しつつヘルスケア産業の恩恵に預かりたいなら、
特定のヘルスケア企業に投資せずに、ヘルスケアのETFを買えと勧める。

なるほど、理には適っている。
しかし、特定の企業のリスクを避ければ、
ETF(分散投資)の期待のリターンは個別銘柄と比べてどうなるかの言及はない。

例えば、メルク。
がん免疫薬「キイトルーダ」の好調で、久々に株価は過去数年上昇してきた。
個別銘柄投資なら、その株価上昇の恩恵に預かれるが、
ヘルスケアETFならその恩恵は、相対的に微々たるもの。

企業にとって惨事、災難、果ては不祥事、それらの類は日常的にありえる。
J&Jだけではない。
大企業とて、多くの人の集まりなわけで、不祥事が全くないとは言いきれない。

ボーイング:737MAXの墜落事故
マクドナルド:使用期限の切れた食肉の問題
ウェルズ・ファルゴ:顧客の許可を得ない口座開設・カード発行問題
フェースブック:個人情報流出

リスクばかり考え過ぎると、結局、何も投資しないことが最良の投資になってしまう。

それでも投資はしてみたい。
そうだ、
指数投資は個別銘柄よりもはるかに安定しているし、
バフェット氏も推薦してる、
流行でもあるし、
資金流入も大きいということはみんなが買っている
やはり指数ETFにしよう、企業リスクはやはり怖いからね。

そんな安全な投資だったら、利益はどうなるのかと思う。
おいしい話や流行の投資話で儲かった人はいるのかと。

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