2019年8月29日木曜日

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株価が先か、業績が先か、あなたの投資判断はどっち?

売上額、利益、1株当たりの利益(EPS)がすべて上昇すれば、文句はないだろう。

企業や従業員にとっては。

ただし、株主にとってはそうはいかない。
相場は気まぐれで、株価はすでに将来の成長を見込んでいるから、
株式市場の期待値に応えないと、株価は下落する。

売上成長を市場は前年比10%を見込んでいたのが、
実績9%成長だと、株価は上昇しない可能性がある。
端的に言えば、成長に陰りが見えたと難癖がつけられたわけ。

逆のケースもある。
売上げが伸び悩んでおり、次決算では10%の下落予想が、5%の下落で済んだ場合、
「思ったほど悪くはなかった業績発表」で、下落し続けた株価は上昇する可能性がある。

株式投資で売買を繰り返すと、上記のようなケースに翻弄されることになる。

ある銘柄の株価がどれほどの業績期待で買われているかは、
誰も本当はわかっていないのではと思う。
わかっていないから、株式市場で株価が形成される。

PER(株価収益率)かもしれないが、この値を眺めてもわからない。
競合会社の比較用としては使えるかもしれない。

10年単位で、売上額、利益、1株当たりの利益(EPS)の上昇が見込める自信があれば、
業績発表毎の、期待はずれ、期待以上の株価変動には動揺しなくなる。

ディズニーが今期の四半期決算で、
Disney+事業費用が予想よりも多額の支出になったことが判明したが、
10年のスパンで見れば、大したことにはならない。
スターウォーズ、マーベル、ピクサー、ミッキーから生まれる利益が減った訳ではない。

ビザのカード決済件数(売上)が伸び悩んだら売りなのか、
それとも株価が下落したら売りなのか、
貴方の基準はどっち?

大方は、株価で決めてるよね。

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