S&P500のETF最強説を疑う検証その2。
1971年からのS&P500の円ベースでの株価と日経平均株価の上昇率推移をグラフにした。
今となっては、同じ上昇率値に落ち着いている。
2019年6月現在の上昇率は下記の通り。
日経平均株価のボラが高すぎるけど、S&P500の円ベースでの上昇率よりはちょっといいぞ。
1971-2019年間の上昇率 | |
S&P500(円) | 9.06倍 |
日経平均株価 | 9.94倍 |
円/ドル(月間平均) | 0.30倍 |
S&P500(ドル) | 29.97倍 |
だいたい、S&P500の優勢性を示そうとすると、下記のグラフが示される。
①1971年の開始株価が、S&P500($96)の当時円ベースで3万4千円台、 日経平均株価2千円台。日経平均のほうが開始株価が10分の1以下である。
②為替が1971年当時1ドル358円台が今は108円台。
円ベースで考えれば、S&P500も日経平均も今となっては、どっちも変わらなほどの
上昇率を達成(約9-10倍)した。
S&P500の半世紀間の約30倍弱の株価上昇は、円ベースみれば、ドル円為替の影響で、
日経平均並みの上昇に抑えられた。
日経平均株価はオワコンで、右肩上がりのS&P500のETFいけいけの論調があるが、
そんなおいしい話があるわけないじゃん。
グローバルな経済なんだから、アメリカの一人勝ちでNY株価だけ上がって、
他の世界市場だけ下がり続けることがあり得るのかと、不思議に思う。
仮にアメリカの一人勝ちに乗っかるなら、ドルの資産が増えるだけ。
円の資産が増えるかどうかは、確認したほうがいい。
と思って検証したら、意外な結果となった。為替の力、すごい。
米国株買って、将来はハワイで配当生活するなら、このような検証はいらない。
※日経平均株価は、月初めではなく前月終値を設定.株価データ元:Yahoo!finance
年月 | S&P500(ドル) | 円/ドル(月間平均) | S&P500(円) | 日経平均株価(円) | S&P500(ドル)上昇率 | S&P500(円)上昇率 | 日経平均株価(円)上昇率 |
1971-01-01 | $96 | ¥358.023 | ¥34,327 | ¥2,101 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
1971-02-01 | $97 | ¥357.540 | ¥34,592 | ¥2,232 | 0.91% | 0.77% | 6.26% |
1971-03-01 | $100 | ¥357.517 | ¥35,863 | ¥2,403 | 4.62% | 4.47% | 14.39% |
1971-04-01 | $104 | ¥357.498 | ¥37,162 | ¥2,468 | 8.42% | 8.26% | 17.48% |
1971-05-01 | $100 | ¥357.407 | ¥35,608 | ¥2,456 | 3.91% | 3.73% | 16.92% |
2019-03-01 | $2,834 | ¥111.159 | ¥315,069 | ¥21,206 | 2856.20% | 817.84% | 909.37% |
2019-04-01 | $2,946 | ¥111.645 | ¥328,887 | ¥22,259 | 2972.41% | 858.09% | 959.49% |
2019-05-01 | $2,752 | ¥109.969 | ¥302,641 | ¥20,601 | 2770.32% | 781.64% | 880.59% |
2019-06-01 | $2,873 | ¥108.204 | ¥310,907 | ¥20,885 | 2896.81% | 805.71% | 894.08% |
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