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2019年4月21日日曜日

記事

水と石油どっちに投資する

石油株の代表格Exxon Mobil、Chevronと
米国での水道株のAmerican State Water、Aqua Americaと
世界的な水道管理会社veoliaの株価推移を2000年からみてみた。

水色:American State Water
青色:Aqua America
赤:Exxon Mobil
ピンク:Chevron
茶:veolia

米国の水供給管理会社(American State Water、Aqua Ameirca)の株価推移が
すこぶる良いことが分かる。



















石油関連株への投資の場合、石油株としてExxon、Chevron、Shell、BP、
そして掘削会社のSchlumberger、HP、Transoceanなど大手企業がすぐに浮かぶ。
そして、資産規模が大きい企業ばかり。

水への投資で、すぐに思いつくのはウォータ・バロンと言われている、
下記の3社だが、米国会社ではないので、NY市場で唯一可能な投資は、
ピンク銘柄のヴェオリアのみ。そのヴェオリアも株価の推移はよろしくない。

スエズ(フランス)
ヴェオリア・エンバイロンメント(フランス)
テムズ・ウオーター・ユーティリティーズ(イギリス)

次に思いつくのは、水道管理会社で地方公共性の強い米国銘柄。
日本と違って、水道管理会社も、電力会社のように上場されている。
地域性が強くでているのが特徴。
American States WaterはNorthern, Coastal, and Southern California。
Aqua AmericaはPennsylvania, Ohio, Texas, Illinois, North Carolina, New Jersey, Indiana, Virginia。

電力株のような森林火災、原子力事故などの災害リスクは、相対的に低いと思うが、
全く災害リスクがないとは言えないので、災害一発(水道管破裂や貯水タンク汚染)で
資産価値ゼロのリスクがあることは心得ておこう。

あと、上記の比較銘柄には入れていないが、コカコーラ、ネスレのように
ミネラルウォーターを製造販売している企業も、水の時代の投資銘柄対象にしても
間違いではないように思える。

さらには、海水を淡水に替える技術をもつ企業銘柄に投資することも水への投資に
なるが、それだけを専門として事業展開している上場企業を私は知らない。

水と石油どっちが大事と言われれば水だが、株式投資の対象として、水への投資に
相当する株式銘柄がいまいち定めきれないと思っている。

また、水の価格は、石油価格と違い、水1リットル(ガロン)の取引価格自体が
日々公表されているわけではない。

近い将来、

1リットルの飲料水取引価格は31.3セント
1リットルの一般工業用水取引価格は10.3セント
1リットルの半導体向け洗浄純水取引価格は50.45セント

のような時代が来るのだろうかねぇ?