1989年に3万8915円が当時最高値だった日経平均株価は、
バブルが弾け、リーマン・ショックも加わり、
2008年に7000円割れまでした。その間訳30年弱。
約4分の1にまで指数が下落。
このトラウマは相当きつい、と思うな。
米株で例えるなら、
今のS&P500指数が5,200ドル
約30年かけて1,300ドルまで下落するようなイメージ。
たぶん、そんなことになったら、バロンズ誌あたりで
「長期投資の終焉」みたいな記事が量産されそう。
1929年の世界恐慌では、S&P500指数が約4分の1下げて、
そのあと20年近くは過去最高値を超えられずにいた。
これは、俺の長期投資観に対するアンチテーゼで、
長期投資が万能ではない、という歴史的な事実。
20~30年もの間、過去の最高値を超えられなかったら、
最高値前に投資していた含み益は本当に幻のまま。
たぶん、長期投資なんか続けられない。
俺が現時点で、米国株に対して長期投資を貫いているのは、
世界の株式市場で米株が「勝ち組」であるから。
長期投資するにも、場所を選ばないといけないんだろうな。
加えて、米国で株式市場が崩れたら、それは国の弱体化にもなるので、
国策的に株式市場の拡大を優先事項にするはず、との勝手な妄想もある。
日本株と米株、どっちを長期投資の対象にするかと問われれば、
俺は為替リスクをとってでも米株にしようと決めた。
まぁ、実際は、米株一辺倒にせず、日本株に比べて米株の投資比重を
大きくしただけなんだが。
俺が投資を始めたのは日本のバブルが弾けた後だったので、
長期投資に対するトラウマを経験せずに済んだのは、
ラッキーだったと思う。
リーマン・ショック後の株価回復は約5年ぐらいなので、
5年ぐらいなら、俺にとって長期のうちには入らんし、
割安の投資機会と考えれば、コツコツ投資で程良い期間にも映る。
投資を始めて10年後に平成バブルのような長期低迷していたら、長期投資していなかったかもな。
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