2023年12月2日土曜日

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技術に惚れない、事業・ブランドに惚れる。ドットコム・バブルで学んだこと。

インターネット・バブルとは言わずに、
ドットコム・バブルのほうが良く使われている。
当時を振り返ると、ドットコム企業よりも、
コンピューターを繋ぐ通信機器の銘柄が
圧倒的にもてはやされたイメージが俺にはある。

当時馳せたAscend Communications、Bay Networksは今は、存在しない。
両銘柄とも、人気あり過ぎて、最終的には買収された。
Ascend CommunicationsはLucentに買収されて、
Bay NetworksはNortelに買収された。
ただ、そのNortelは破産したし、LucentはAlcatelと合併して、
アルカテル・ルーセントになってもたいした業績も上げず、
今度はノキアに買収される。
Lucent株主は、最終的にノキアの株主にはならずに、100%減資の憂き目に。

Nortelはカナダ・ベル電話会社(早い話カナダの大手電話会社)の
製造部門が独立した会社。
LucentはAT&Tのベル研究所が独立した会社。
要は、両社とも大手電話会社の技術製造会社で、
当時は光ファイバーも脚光を浴びていたので、話題に事欠かない銘柄。
もう、技術面からしたら、惚れるんだよね。
ブランドも大手電話会社だし。

ただ、技術がいくら優れていようが、事業が儲からなかったら、
やっていけない。これを教えてくれた有難い銘柄がNortelとLucent。
その点、Cisco systemsはバブルを乗り越えてくれた、
違った意味での有難い銘柄。

だからねぇ、NTTがIWONとか言って、
光回線で従来比200分の1の低遅延通信を実現と言われても、
全然俺には響かない。
それで、いくら儲かるのか語ってくれないと。
まずその前に、5G設備投資拡充が先だろうと思うんだが。

電気自動車も自動運転も同じなんだよね、俺には。
儲かる事業なら、投資候補になるけど、
こんなすごい未来が待ってますアピールされても、投資意欲沸かない。
テスラは電気自動運転事業で、何とか黒字を出しているから、候補になる。

この技術革新をテーマにした投資ブームは必ず定期的にやってくる。
ハイテクに限らず、バイオでも。
売り上げが2桁成長でも一向に利益を出さない銘柄には警戒してる。
PERでは語らずにPSRばかりで株価上昇している銘柄。

技術力で利益を出しているわけではない、
事業経営で利益を出しているんだな、
と悟ったのはドットコム・バブルが弾けて学んだ教訓。

投資テーマの銘柄ばかり株価上昇している相場を眺めるのはつらいんだが、しっぺ返しがあると思っているから我慢してる。
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