「急落するたびに買い場」と誰かが言っている間は、
まだまだ世間は株式投資に興味があり、
まだ儲けられると思っている裏返し。
要は、いずれ、株式は上昇するんだから、
今、買っておけと。
これで、俺は過去に何度も、追加投資した経験がある。
買い急いでいたんだな。
感情で投資していた。
それでも、長期保有だったので、
いずれ含み益転換することもあり、
一番、底値から3割増しで投資していても、
20年スパンで見たら、誤差になることが多い。
含み損のままの銘柄もある。
株価が急落すると、凄く安くなったように
錯覚するときがある。
例えば、株価100ドル割れして、
96ドル位になると、
今までズーット100ドル割れしていなかったのに、
ついに割れたか、と。
でも、96ドル底値から、
今は98ドルに上昇している。
これは、すぐにでも100ドルに戻るかもって、
疑心暗鬼になる。
と、と、と、とりあえず、買っておこうかと。
そして、数か月、数年、100ドル割れが
続くという顛末が待っていたりする。
ビザなら、株価200ドル割れはお買い得と思って、
眺めていたら、今の株価は170ドル台。
ナイキの株価100ドル割れを期待していたら、今は80ドル台。
3Mも100ドル割れが現実的になってきた。
インテルも株価10ドル台行くのかの、と静観している。
かつての俺なら、今頃買っていたんだで、
それに比べたら大分、我慢強くなったのかも、
と思う時もあるんだが、デメリットも。
ただ、それだと、ほとんど買えない、
保有株数が増えない。
過去20数年、買い急いで、一番底で買えなくて
後悔していたわりには、保有して保有期間で稼いで
今の資産額にたどり着いたともいえる。
これは想像の話しなんだけど、
20年後、ナイキの株価が300ドルになるなら、
今90ドルで買おうが、仮の底値80ドルで買おうが、
20年後は誤差レベルで気にならない。
株価70ドルで待ち構えて、買えなかったほうがつらいはず。
覚えていないから、つらくもないだろうけど。
ときどき、買い急いでいた間抜けな自分に戻りたいと思う時もある。
今悪くても将来悪いとは限らないから、買わなければ良かった、と早合点しなくても。追証とチャプター11以外は。
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