まぁ、米国企業の大手も手厚いけどさぁ。
厚生年金は半分は会社が負担してくれる。
健康保険も財政状況が悪いとはいえ、
国民保険よりは安上がりの傾向が強い。
給与から多く天引きされて、
腹立つかも知れんけど、
大企業勤めの福利厚生は規模の利から、
フリーランスに比べ得している面が多い。
そして、何よりも、他の国では見られない、
日本の終身雇用の象徴的な産物「退職金」。
定年退職すると、数百万円から数千万円貰えるんよ。
個人的には、退職するときに
まとめて払うんじゃなくて、
その分、給与に上乗せしておけ、
って思うけどね。
10年勤務位じゃ、
スズメほどの退職金しか支払われないって、
まさに会社に長居してね、
と言っているようなもの。
巷では、まだFIREとか言っているけど、
日本と米国では社会保障の制度が違い過ぎるから、
米国のFIRE思想持ってきても、無理あり過ぎ。
会社勤務だと、確定申告さえしなくて済むのが日本。
こんだけ稼いで、
こんだけ税金払って、
こんだけ将来のために貯えて積み立てている、
なんて考えないから。
米国だと、確定申告で、それらを考える機会が与えられている。
昭和の時代は、とにもかくにも「仕事第一」の考え。
「24時間、頑張れますか」のCM流れていた時代。
いまなら、すぐに放送禁止だろうな。
「あなたのやりがいどこにありますか?」もあったよ。
やりがいと言っても、仕事のやりがいだけど。
「仕事頑張れば、給料も上がるんだぞ」
俺は偏屈なモノの考え方なので、
「インフレなんで、給与上がっただけじゃないのか」
って、思ったもの、とくにバブル時代は。
その、なんでも頑張れば、何とかなるって発想、
ただの楽観的な精神論。
だから、残業して長居して頑張ってる振りして、
何とかやり過ごそうとする輩も出てくる。
俺はしなかった。
周りから容量の悪い奴と呼ばれたもの。
俺もそれは理解している。
勤務先で残業時間が賞与査定に影響すると聞いて、
驚いたことがある。
残業しないと人事考課は低いままだって。
「あっ、そうなの。」って言ったら、
滅茶苦茶、怒鳴られた記憶ある。
「おまえ、このままでいいのか?」
「わかっているのか?」
と、何言っているかわからないけど、
空気読めと言っているんだろうな、
程度は理解できた。
けど、賛同はしなかった。
「路頭に迷うことになるぞ」とも言われた。
まぁ、俺、すでに会社内で路頭に迷っているけど、
と言いそうになったけど、
無駄な労力使いたくなかったので、にやにや。
ついに、上司の本音が出てきた。
「俺だってな、好きで会社いる訳じゃないんだ。
生活するのに必要なんだよ、役職外れると、
給与なんかめっちゃ下がるんだぞ」
「仕事頑張れば給与上がって、老後だって見通せる」
.....
と、延々と説教食らったな。
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