2021年9月30日木曜日

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ドットコムもリーマンも、結局はローンの焦げ付き。今度は、名前を変えてBNPLか、やれやれ。

リーマンショックは、
様々な格付けの住宅ローンの債券を
巧みに組み合わせてCDSと称し、 
それを格付けの”高い”金融商品に見立てたこと。

償還がほぼ見込めるローン債権に、
少しずつ償還がほぼ見込め”ない”ローン債権を
少しばかり入れておくんだな。

そして、ローンが焦げ付き始めると、
格付けの”高い”金融商品だったと思っていたのが、
実はそれ程”高い”訳じゃないと。

じゃ、ドットコムはなんで弾けたのか?
これも結局はローンの破綻だと思っている。
ローンと言っても住宅ローンではなくて、
ハイテク機器購入の貸付けローン。

ドットコム最盛期には、
新興のハイテク企業がIPOしまくり。
今と違って、ネット環境があれば、
クラウドで環境構築とはいかない。

自らハードウェア機器を全て揃える必要があった。
当時ハードウェアを売るハイテク会社は、
新興企業にハードウェアを売りまくっていたけど、
当然、新興企業は資金力を持っていないから、
ハードウェアを売ると当時に、
ローン契約も同時にしていた(らしい)。

一般的に、自動車や住宅を買う際に、
多くの人はローンを組む、というか、組まされる。
売る側も、ローン契約のキャッシュバックが
見込めるから売価の値引きも可能となる。
現金一括だと、
売る側はローン契約のキャッシュバックが見込めないので、
嫌がるケースもある。
その位、ローン契約はおいしい、のだ。

話を戻すと、ドットコム・バブルが弾けたのは、
結局、事業が未熟過ぎて破綻した新興企業が明るみになり、
ハードウェア販売のローンが焦げついて、
ハードウェアを販売した企業(ローンの貸し手でもある)が
大きな痛手を負ったことにあると思う。
中古市場には、ほぼ新品のハード製品が
溢れかえっていた。
売上は伸びたけど、結局は貸し倒れ。

とくに、ルーセント、ノーテル、
サンマイクロ・システムズあたりは
ローン回収のメドが立たずに窮地に陥る。
モノが売れない以前に、
過去に販売した売掛金が回収できない。
上記3社の社名を覚えている人はほとんどいないだろう。
シスコ・システムズはその点、何とか生き延びたケース。

歴史は繰り返すかも。
何せ今のバズワードは
BNPL
一時は儲かるかもしれんけど、焦げ付くだろうなぁ。
金ないのに後払いって、これローンだろう。

金なくても明日何とかなる、訳ないだろう。
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