給与は会社からみれば、経費。コストの一部。
利益から支払われているわけじゃない。
利益が出ようが出まいが給与は支払われる。
敢えて誤解を承知で言えば、利益とは連動しないもの。
「経費をなるべく抑えて、利益を拡大していく。」
経営者なら、普通、そう考えると思う。
実際は、それほど単純じゃないと思うけど。
給与や賞与の上昇率が渋いのは、
それが経費から捻出されている点。
そして、一度上昇させると、下げるのが面倒、
となるから、慎重である。
有能な経営者と言われるには、利益を増やし続けるのも一つの要件。
売上ー費用=利益
売上を伸ばして、費用を抑え、利益を伸ばす。
他の言い方をすれば、売上が伸びていないのに昇給すると利益は減る。
まぁ、人件費以外の費用項目も多くあるか、例外はあるだろうけど。
ピケティの有名な式
「r(資本収入の伸び)>g(労働収入の伸び)」
と同じことが言えそう。
給与(労働収入)の伸びよりも、利益の伸びが大きくなるのは、
それが経営者の目標でもあるから。
「給与を増やすことが当社の経営目標です」
と、言う経営者はいないでしょ。
利益上昇率が5%だからといって、
全社員の給与が平均5%上昇することは稀だろう。
同じように、
増配率が5%だからといって、
全社員の給与が平均5%上昇することも稀だろう。
給与が増えたと喜べば、株主はそれ以上に喜ぶはず。きっと。
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