2021年1月13日水曜日

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エクソンの配当貴族の称号を維持するかの正念場

昨年度の石油業界は「瀕死の状態」だったのに、
いつのまにかポジティブに動意づいてる。

庶民感覚からみれば、原油価格がマイナスにまでになったのに、
ガソリン価格なんか大した下落しなかった。
100円/1リットル割れすらしなかった。

原油は今流行りのクリーンエネルギーとは対極的なシンボルでもあるため、
不人気な銘柄に成り下がっている。
一方で、我々の生活スタイルはいまだに「原油」に依存している。
加えて、原油価格はあくまで「需要と供給」で決まる。
石油の需要が減少しても、供給が減少すれば、基本的には価格は変動しない。
アダムスミスの神の見えざる手がそうさせる。

バロンズの記事でも、石油に関して、ポジティブな記事が出始めている。
配当利回り10%越えまで株価下落したエクソン・モービルが、
今では7%台までに下落している。
逆に言えば、それだけ株価が上昇したんだわな。
配当利回り10%の株価で買えたなら、今では配当利回り10%を堪能できて、
含み益もある。かつてのフィリップ・モリスを連想させる。

エクソン・モービルが「配当貴族」を維持するか、破棄するかは、
本年度の配当政策次第。
シェブロンは「配当貴族」を維持するために、定期的な増配は辞めたが、
「配当貴族」を維持するための増配はしてきた。
エクソン・モービルもこれに習うのどうかが、今年の見せ場となる。

寒波がニュースになれば、原油価格は高騰しそうだけど。昨年は寒波がなかったから。
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