2020年11月30日月曜日

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高配当銘柄を債券のモノサシで考えない。

かつて5%未満の高配当銘柄だったものが、
今年は株価下落して5%以上の超高配当銘柄になってしまうもの、
もしくは、無配か減配に陥って、配当銘柄としての面目を失ってしまった。

そんな中でも、過去のリーマンショック、コロナショックの年度でも、
増配しているバリュー株は心強いかもしれない。

過去の実績からいえば、株式相場が大きく崩れても、
増配を維持できるだけの経営を心掛けている証だし、
増配率もむやみに毎年高くしていない。

そのような銘柄は、○○ショックで株価下落しても、
増配後しばらくすれば、元の配当利回りまでに株価が上昇してくれる。
4%の利回りが3%の配当利回りまで下落する株価上昇なら大歓迎。
高配当銘柄になるまで売られた銘柄が、
市場平均並みの配当利回りまでに株価回復すれば、喜ぶべき。

「配当生活」と聞くと、『配当利回りは高いほうが良い』と思うかもしれないが、
俺自身は違うと思っている。それは、債券の考え方に支配されている。

債券なら、配当期間と配当額は固定で考える。
株式は、配当期間と配当額は常に変動する。
株式の場合、配当利回りが長期で安定することはない。高配当でも低配当でも。
インテルでさえ、かつては配当利回り4%の時代があったが、今では2%後半。

高配当銘柄はいずれ、高配当の期間が長ければ長いほど、
いずれ株価が棄損していくものと思っている。
例えば、エクソン・モービルの配当利回り10%が将来10年も続くとは思えない。
一旦、配当をリセットするか?
企業分割するか?
低配当利回りになるまで事業が成長するか?
いずれにせよ超高配当利回りは続かない、思う。

高配当が続けられるのは、フリーキャッシュフローが安定しており、
利益をそのまま配当に回せるような事業に限られる。
タバコとか公共性の高い事業。しかし、成長余力は乏しかったりする。

配当生活で、配当利回りが毎年下落しているなら、成功している証拠。
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