書籍「となりの億万長者」に、下記のような記述がある。正確には忘れたが。
教授が「勤め人と自営業、どちらが安定しているか」と学生に問いた。
学生は勤め人のほうが安定していると答えたが、教授はこう返した。
勤め人は1社のみからのハイリスクな収入を背負っている、
自営業なら、顧客の数だけ収入が分散確保できる。
自営業なら10人顧客がいて3人失っても、7人の顧客からの収入が確保できる。
一般に、大企業の正社員なら非正規、フリーランスよりも安定した収入が
確保できると思われているが、勤め人は株式投資で言えば「集中投資」そのもの。
フリーランスは身分が安定しないというが、顧客が複数いれば違うだろう。
株式投資も1社集中で投資すれば、投資利益は、その1つの会社の影響をもろに受ける。
株価がゼロになれば、投資額もチャラ。会社が倒産すれば、すぐ失業。
今年はコロナ禍の影響で、昇給(減給)、賞与(無賞与)を気にかけた人は多いのでは?
株式の配当にも無配、減配、増配があるから、同じようなものだが、
株式投資の場合は、複数の会社に分散できる点が有利で、
それに加え、株式を売ることも簡単。ドライな世界な代わりに、温情も忖度もない。
勤め人なら、減給や無賞与で、会社をすぐ辞めると言うわけにはいかんだろう。
他の収入の目途が立たないことには、行動に起こせない。
株式配当なら分散することで、配当収入の安定を図ることは出来る。
減配、無配銘柄が出ても、増配銘柄で多少の補填ができる。
今年は、減配、無配、増配と銘柄によって明らかになってきた。
配当銘柄の分散をすることで、全体の配当収入が落ち込むのを防ぐには悪くないやり方だ。
10個の配当銘柄全てが無配になることは、絶対ではないが、よほどの不運だろう。
配当貴族10銘柄に投資していれば、なおさらだ。
大企業の正社員だから失業せずに済んで安心と思っていても、
実のところ、その手の人間が多いのが大企業。日本の労働生産性が上がる訳がない。
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