2020年6月12日金曜日

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人気企業が割安になることは望めない

ピーターリンチの「株に勝つ」という書籍のなかで、葬儀会社へ投資の話がある。
名前は、サービス・コーポレーションだったかな、めんどいから読み返さないけど。

そこで書かれているのは、葬儀会社に好き好んで投資する人は多くないという点。
加えて、産業廃棄物処理の会社も同様に同じことが言えると、書いてあった。

これ、言い換えれば、シーゲル銘柄のフィリップ・モリスと同じ理屈に見える。
増配銘柄なのに、株価はタバコ銘柄のイメージと巨額訴訟で冴えなかったから、
配当再投資に最適だったわけだ。
増配の再投資で株数は増え、その上、また増配。
なぜ、誰も気づかないのだとなるが、毛嫌いされているから眼中にない。

個人投資家なら、
「俺、フィリップ・モリス株に投資して財を築いた」とは言いにくい。
できることなら、
「俺、アップル株に投資して財を築いた」とは言いたいところだ。

葬儀会社、産業廃棄物処理会社、タバコ会社、できれば避けたい銘柄かもしれない。
今では、それに石油産業が加わっている。

ファンドマネジャーでさえ、嫌がるかもしれない、
運用ファンドで投資する理由を書かなければならないから、面倒。
環境破壊する会社に投資するのか、とか、
人の不幸から利益を得るのかと、面倒になる。

いま人気のある、常に注目を浴びているような企業銘柄は割安になることはない。
常に注目されているから、割安になりようがない。
J&Jなんかは、その典型だろう。
まれにある訴訟賠償リスクの急落も、それほど大きくはない。

割安になったら買う、というのは、買いませんと言っているようなもん。
株価が下げて、割安になるには理由があるから、
その理由を持って、今の割安の否定をする。
そして、いつまでも割安にはならない。

市場で付けている株価は、大多数が付けた株価。

あなたは、その大多数が付けた株価に対して、『安過ぎる』と思うから買う。
もしくは、割高でもさらに成長すると思うから、買うのもあり。

ビザとかなら、後者の理由で買うんだろうな。
IPO直後しばらくは、あまり注目されていなくて良い投資タイミングだったのに。

10年後のオイルメジャー株に賭けてみようかな、第2のシーゲル銘柄と思って。
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