2020年5月23日土曜日

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長期投資でよく使われる非現実的な指数グラフ

株式投資の長期が有利と言うことでよく見かけるグラフがこれ。
期間が長ければ長いほど、資産の伸びが膨らむグラフ。

でも、現実は違うから。

S&P500指数過去30年(毎年6月末)の年間株価チャートが青線。
開始日1989年6月末から終了日2020年5月22日の
S&P500終値を年間複利の利回り7.45%で描いたのが赤線。

開始日89年6月末$317.98と終了日20年5月22日$2,954.53だけをみて、
近似曲線で当てはめると、
30年間の年間複利7.45%の結果と等しい、
青線よりは赤線のほうがスマートに見える。
それじゃ、赤線を見せちまおうとなる。
最終的な資産額は同じなんだからとなる。

過去30年のS&P500指数と利回り7.45%のは似ても似つかない。

赤線で資産が推移するならば、
30年間一度も「元本割れせずに一度も含み損」を抱えずに
毎年着実に資産が増加する。

それに比べ、青線のランダムなことといったら。
2007年には赤線に負けている

長期投資維持がいかに難しいかがわかるグラフと思う。

対数グラフで見ると、指数が100ドル台だろうが1000ドル台だろうが、違った風景が見える。
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