2020年5月2日土曜日

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高配当銘柄の誘惑に勝てないのであれば、分散すると言う手もある。

配当利回りの分子である配当額は取締役会で決議される。
配当利回りの分母である株価は株式市場で決定される。

高配当銘柄であるのは、どちらかというと株式市場が低い株価で取引されているから。
いずれ減配・無配があると予測するから、株価もそれにつられて下落する。
増配が株価に追いつかずの高配当銘柄は、さすがにないだろう。

アップル、ビザのような増配銘柄が、常に低い配当利回りであるのは、
取引される株価が高いから。だから、高配当銘柄にならない。

高配当銘柄だったのが低配当銘柄になる例は2通りある。

1.減配
2.株価上昇

1.だと、シュルンベルジェ、オキシデンタル・ペトリアムあたりが最近の例。
  両銘柄とも減配は50%越え。
2.だと、2015~17年のアルトリア(配当利回り3%台)が該当する。
  今のアルトリア配当利回りは、驚異の8%台。
  過去に3%台の利回りがあったなんて信じられない。

現在、高配当銘柄としては石油関連株、タバコ株、石油素材株(ダウ・インクのような)あたりが該当している。

アルトリア、フィリップモリスはここ数年「オワコン」扱いされているが、
いまだに減配をした試しがない。

石油関連株でも、まだ減配していない銘柄はたくさんある。
エクソン・モービル、シェブロン、BP、HP、OKE

新生ダウ・インクについては、現配当利回り7%台。
IT業界でもIBMのように配当利回り5%台が存在する。

これだけの高配当銘柄すべてが減配・無配になるだろうと考えるなら、
高配当に手を出すべきではないだろう。

しかし、勝ち残った企業は増配し続け、やがて株価も上昇すると期待するなら、
1銘柄に絞らずに、複数の銘柄に投資するやり方もある。

例えば投資4銘柄(全て配当利回り8%)のうち、
2銘柄が無配になったとしても、2銘柄が配当を維持していれば、
4銘柄のトータルの配当利回りは4%までに下落するが、
今時4%は悪くない配当利回り、と考える。
ダウ30銘柄の平均配当利回りは2%だから、その2倍の配当利回りを維持できる。

それでも最悪、4銘柄全て無配になることもあるから、銘柄選択は慎重に。

石油(関連)株、タバコ株、その他の業種ごとに1銘柄ずつ選ぶやり方もあるし、
黒字決算かつFCFで配当が賄われている銘柄選択というのも一つの手。

企業すべてが倒産するわけではない。それと同様に、全てが無配に陥る訳ではない。

上記には異論もあるのは承知している。
株価で損すれば、配当利回りどころではないと言うだろう。

なら、過去に連続増配している銘柄を選択基準に追加するのもありと思う。
長期で収益が伸びなきゃ、増配できる余地はないんだから。

増配して株価下落しまくっている銘柄はたくさんある、今なら。
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