2020年4月26日日曜日

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株価貴族はないが配当貴族はある。裏を返せば、株価よりも配当のほうが安定しているからだろうな。

配当貴族の定義は、25年連続増配している企業を指す。
1年間1セントでも前年比で増加していれば、1条件を満たす。
ただし、毎年特定時期に増配する必要はない。6四半期置きに増配してもOK。

あと、他の条件は、
・S&P500の構成銘柄
・時価総額30億ドル以上
・1日平均取引額が500万ドル以上

2020年2月時点で、60以上の銘柄が該当する。

じゃ、25年連続株価上昇(年末ベースで)している銘柄を『株価貴族』にすれば、
と思うが、そんな称号はないようだ。ググっても検査されない。

多分、25年連続上昇し続ける銘柄はないんじゃないかと思う。
株価は市場が決めるので25年連続、前年比で当年末株価が常に大きいという条件を
クリアするのは難しいのだろう。数年程度の業績低迷はつきものだから。

アップルやマイクロソフトとて25年間連続して株価上昇した訳じゃないから。

長期投資で株価を追いかけると、どうしても数年間は株価の低迷を味わう時期が来る。
売らずに持ち続けて、投資フェーズの新規事業成長に賭けて、次の株価上昇を期待する。
アップルなら、スマホ、PC販売からサービス事業、
マイクロソフトなら、PCのOS、OFFICEソフト事業からクラウド事業、
への転換がそれに該当する。

配当なら、どうなんだろう。配当貴族銘柄なら、将来の配当の上昇期待度は高い。
低迷すれば、「配当貴族」の称号から外されるから、
増配率を慎重にして増配連続安定させたい。増配率より継続性を重視するだろう。

株価が1日で2~3%上昇すれば大した上昇率となるのに、
増配率が2~3%だと相対的に低いと見なされる。
しかし、いまのこの低金利のご時世、利子が2~3%上昇するっていうのは、
結構デカいこと。

配当貴族に着目したのは、
配当は株価よりも遥かに安定したゲインと気づいた人がいるからだろう。
配当には継続性(1年に4回の定期配当)があり、その上増配することで企業が成長している証を示すひとつの指標となりうる。
株価なら、一時の人気化で業績以上に「よく」見えてしまうときがある。

配当も増配率を毎年3%で30年維持すれば、2倍以上にはなる計算。
(3%×30年=90>72の法則)
インフレ2%なら増配率3%でインフレ以上も資産は増えていくことになる。

配当貴族銘柄に投資するのは、退屈かも知れないが堅実向きではありそう。

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