2020年4月1日水曜日

記事

昇給・賞与無し、自社株買い中止、設備投資削減の嵐のなか、配当は?

オイルメジャーの多くは、本年度の設備投資の削減を発表した。
それに加えて自社株買いの停止も加えて発表した。
唯一、明確に言わなかったのは、配当に関する発表。
シェブロンは配当は優先事項(top priority)、
エクソンは株主還元は維持すると、多少言葉を濁した表現。
現状の配当を維持する明確な発表はなかったけど、
配当に関しては、いつもの発表内容と同じといえば、同じ。

労働者にとっても、きつい時代がやってきた。
キャタピラーは従業員の昇給・賞与見送りを発表、この記事
レイオフ発表する米国企業も多い。

米国企業の場合、傾向として労働者に冷たく、株主に手厚いことが読み取れる。
米国企業、資本がないと会社経営が回らないと考える。
どの米国企業も、いまは業績懸念に関してのCEO発言が目立ってきた。
会社発信しておかないと、後で訴訟に巻き込まれるから、
必要な情報を適切な時期に発表する。

日本企業の場合、企業継続が難しい場合でないと従業員解雇は法律上難しい。
配当は出すのに従業員解雇となれば、配当に回すお金で従業員の雇用維持を迫られる。
なので、原則、無配転落してから、リストラの手順を踏む。

加えて、日本企業をみると、企業発信の少なさが目立つ、俺だけかもしれないが。
それもこんな時期に、時価総額大手がスマートシティの発表会を開催している。
早々に1兆円融資枠を確保した企業が、2千億円をこのスマートシティで資本提供。
なにもこの時期にやることかと、思いたくなる。お花畑と揶揄されている。

今は長期的な視点よりも、この難局をいかに軽傷で乗り切ろうと、
短期的な思考で躍起になっているのに。
長期的な視点は、経済が安定しているときにやるべき。

資本主義のリアリズムを感じるのは、明らかに米国企業。
日本企業は経営者・従業員中心の世界に見えてしまい、株主は蚊帳の外。

経営者(CEO)が「配当」(または株主還元)に言及している企業に投資すべし。
無配でも、減配でもCEOが発表し、口頭で語るべき。

経営者が無配転落を説明できない(発表プレスのみ程度で済ます)企業なら、
最初から投資すべきではない。少なくともインカム目的の投資家にとっては。

株価下落よりも無配転落のほうがショックはでかい。インカム派はね。
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2 件のコメント:

黒田順之介 さんのコメント...

やっぱり日本は言い尽くされたように
派閥内での身の振り方が上手い。
ってのが上に行く処世術。

念願叶ってトップに立ちました!
はい。おめでとうございます。
で貴方はトップとして何を為すのですか?
と問うと机上の空論ばかり上げる。
何故かと言うとリーマンだから…w

米国みたいに莫大な富も望めぬが
膨大な損失を抱える事もない。
正に共産主義的思想。

ソレじゃあ常にヤバい橋を渡ってる
米国の経営者及び彼等の率いる
米国企業には勝てませんよ。

米国企業で無配とか言ったら
無能なんぞサヨナラに成る。
正に矜持を賭けた戦い。
三文芝居打ってる日本企業の経営者は
矜持とは似て非なる「保身」しか無い。
何方も似たようなメッセージを
出すけど根底が全く違う。
話にならぬ。とは正にこの事。

ガンプ さんのコメント...

新人社員の初出社に玄関前で社長自ら
赤カーペットでサプライズお出迎え。
大手商事会社がやることか?

そんな暇あるんだ、いまこの状況で。
呑気過ぎると言うか、あきれる。