2020年3月15日日曜日

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パッシブ投資の現実_ビザ、アップルに投資していれば良かったと...

マイケル・バリー氏、ピータ・リンチ氏はパッシブ投資を批判的に見ている。

ウォーレン・バフェット氏は、S&P500のETF投資を勧めていたが、
彼の投資はあくまでも個別銘柄投資がメイン。彼はアクティブ投資で資産を築いた。
みんながアクティブ投資で儲けられる訳ないんだから、
投資法としては銘柄選択の労力が必要なく平均的な損益が見込める、
パッシブ運用を勧めたんじゃないかと思う。
バフェット氏が、特定の銘柄を買うべきとは、普段言わないでしょう。
リーマンショックのときは、10ドル未満のWFCを勧めていたけど。

個別銘柄投資には、選択する銘柄によって大きく投資利回りが異なる。
長期投資だろうが、投資先の銘柄を間違えれば、資産は築けない。

パッシブ運用(指数投資)なら、銘柄選択リスクはない分、
安定していると錯覚してしまう。じゃ、下記のグラフを見て欲しい。


2018年年初の株価を基準としたアップル、ビザ、SPY(S&P500)の株価倍率のグラフ。

これを見ると、SPY(緑)は2018年の株価までに下落。
2018年からだと元本割れだ。

アップル(青)、ビザ(赤)は、約1.5倍弱の株価まで下落。
これは2018年からは、まだ元本割れしていないことを意味する。

S&P500指数ETFなら500銘柄投資している。
その中にはアップルもビザも含まれているが、全体から見れば貢献度は少ない。
大きく下落したボーイングもダウもエクソンも組み込まれている。

新型肺炎を発端に相場が大きく崩れた時に、
恐怖でアップル、ビザを売り払い、スパイに切り替える理由は見当たらない。

次の上昇相場では、アップル、ビザはパッシブ投資よりも上昇が見込めないと判断したのだろうか?

強い企業は、更に強くなって上昇するんじゃなかったけ?

今回の暴落で、パッシブ運用に切り替えるということは、
強い企業を捨てて、強弱入り混じった500の企業に投資することを選んだことになる。
その中には、観光業、航空産業、エネルギー企業も含まれる。

パッシブ投資とて万能ではない、株価が安定している分、
戻りも緩慢になる可能性は十分にある。

あと、SPYDの配当利回りが今現在5%で高配当になっているけど、
これから500銘柄のなかには減配発表してくることも予想されるし、
SPYDは連続増配銘柄じゃない、四半期ごとに配当額はまだら。

だから過去の配当額で配当利回り5%を維持できるとは思っていない、個人的には。

株価下落の『恐怖』に感染しているかの検査キットはないが、売り払ったなら感染したのだろうな。
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2 件のコメント:

たか さんのコメント...

ガンぷさんは、いつもいいこといいますね
これからも頑張ってください

ガンプ さんのコメント...

いいことを言っているつもりはないけど、
なるべく他の人とは違う視点で書いているつもり。

でも、コメントを頂けるのは凄く嬉しい。
たかさんも健康第一で人生を楽しんでね。