売上高は前年同期比0.3%増でも、他方で45億ドルの評価損計上は正直嬉しくない。
評価損計上額が、アルトリアグループ総資産のどれだけを占めているか確認した?
バランスシートをみると、今回の決算は資産が減って、負債は減らず。
危ういのはジュールへの投資は、手持ちの現金ではなく、負債で賄われている点。
手持ちの資金で投資してるなら、資産(現金)が減少するだけ済むが、
負債で投資っていうのは、借金して投資して失敗しても、借金は残る。
既存の紙巻きタバコの売上はやや維持されているので、アルトリアの投資会社としては、ジュール、クロノスへの投資で生じた長期負債を、どのように回収していくかが焦点。
投資で回収できれば良かったが、今回のジュール投資で評価損発生なので、
既存の売上で回収してくしかないでしょう。
ジュール投資の評価損が45億ドルとのことだが、他を含む、「investments in equity securities」では、前四半期比で47.48億ドル減少している。
これは、総資産529.13億ドルの約9%近くの評価損。小さくはない。
タバコは確実に売上が見込めるから、資産減らしても「へっちゃら」はちょっと困る。
IQOSがあるじゃないかと言われても、成功は約束されていないからそれも困る。
増配を維持できるように、長期負債の返済と売上の増加を抜かりなくやってください。
としかいいようがない。
2018年度のアニュアルレポートには、JUULへの投資については下記の記述あり。
健康被害を減少させるアプローチだったらしいが、ニコチン量が多すぎじゃない?
We believe our investment in JUUL is a key part of the portfolio approach to tobacco harm reduction that we’ve been following for many years.バランスシートも見ようね、負債額が膨らんでいないかチャックも大事。
0 件のコメント:
コメントを投稿