株式市場は、予想屋で溢れかえっている。
現在の株価ではなく、将来の株価を予想することで投資利益を得るのだから。
1年前に米国株式市場が最高値になると予想した人はいない。
大方、半年後にリセッションが来るとか、リセッションに備えて金鉱株を買っておけの予想が溢れていた。
私自身も、当時、金鉱株に惹かれていたのは事実。
米国株式市場が最高値になったのも、金利の引き下げが効いたのかもしれないが、それはわからない。そもそも、金利の引き下げの予想もあてにはならない。
誰もが『バブル再来のような最高値更新』と言っているときには、バブルは来ないのかもしれない。または、『今買わないと損する』と言っているような風潮が続けば、バブルは突然やってくるのかもしれない。しかし、これらもただの予想。
結局、株式市場という鉄火場で『誰かを出し抜こう』と躍起になって株式売買を行う。
誰かを出し抜かないと投資利益が得られないのであれば、会社の社内競争と変わらない。
短期間では誰よりも先に安値で買おうと必死になる。
だから、誰よりも先に情報を欲しがる。それが短期投資。
長期では、投資資金ができた時に買えればいいと考える。
その時の株価が割高だろうが割安だろうが、それは過去を振り返ったときにわかるのだから、そんな詮索に構わずに、買えるときに買う。予想屋はいらない。
バイアンドホールドは、投資先企業が数十年後も継続し続けているであろうことを信じるだけが根拠。
数十年後、コーラもビザもあるだろうし、エクソン・モービルもシェブロンも存在していると個人的には思っている。あと、アルトリアもね。
そもそも株式投資って、自分の買った銘柄が最高と思って買っている訳。
ただ、その銘柄が素晴らしいと思った理由は、誰かの記事を参考にしていることが多い。
株式っていうのは、みんなが買いたがるから株価は上昇する。
みんなが売りたがるから株価は下落する。
買いたがる、売りたがるっていうのはどこから来るのだろうか?
大方、金融記事、ニュース、業績発表からでしょう。
出所は大体同じだったりする。
素人の個人投資家が、そのような行動をとって果たして投資利益が得られるのだろうかと思う。相手は機関投資家だからね。
素人の個人投資家が唯一市場を出し抜けるのは、株式市場を眺めていれば良い、バイアンドホールドしかないと思うんだが、安直すぎるか?
機関投資家がアップル株を30年以上持ち続けているだろうかと?
それができるのは「幸運」、「まぐれ」、「とろい」個人投資家だけだと思うぞ。
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